さて、天ぷら騒動の続きですが! ええと、誰しもリアルタイムで読むわけではないし、 このテキストは西暦三〇一四年まで残る予定なので、未来人のために一応騒動の概要を説明すると、 二〇一四年二月十四〜十五日の大雪で(千年後も気象庁の記録に残ってると思います!)、 山梨県全土がずっぽり雪に埋もれて、 人々は地下のシェルターに避難、 地上へ一歩も出れない監禁状態となったんですね! (誇張をするな誇張を!) (未来人、これ読んでビックリしてるぞ!) で、雪に埋もれた山梨なんですが、 食糧も風呂もトイレもままならない状態で迎えた三日目の二月十六日、 時の総理大臣・安倍首相が 「東京で天ぷらを食べてた」ことが一部ネット上で批判されたわけです! まあ一般的なネットの反応は 「いやいや、天ぷらくらいいいだろ」 「カップ麺食べたって雪が溶けてなくなるわけじゃないし」 と首相に好意的な意見が(私の見た範囲では)多かったのですが、 中には「その通りだ!天ぷらなんぞ食べてる場合ではない!」 と首相批判に賛同する人もいて、 「津田大介も天ぷら批判してるらしいぞ」 と、津田大介さんがプチ炎上したのです。 (※なお私は天ぷら騒動については本テキスト内では中立の立場をとり、 自分の意見は発しない事にします※) 中立なので公平を期すため正確に書きますが、 津田さんは「首相が支援者と天ぷらを食べていた」という情報を受け、まず
ちなみに安倍首相の今日の予定は赤坂の天ぷら屋で支援者らと会食だそうです>(URL) 「支援者」が見てる「守るべき国」ってどこにあるんだろうね。 とツイートしました。それに対し津田さんのフォロワの方が
津田さんも天ぷらって言ったの?正直がっかりだなぁ とつぶやき、 それに応えて津田さんは
天ぷらはどうでも良かったんですけど、 政府の対応がどうなってるかあまり見えない状況で安倍首相の口から 「こういう対処指示してます。安心してください」 という情報発信があれば良かったのにと思います。 と返信しました。 (※中立の立場で事実だけを書きました※) で、ここまで読む以前に「っていうか、津田大介って誰?」 って皆さん思ってると思いますが! まあこのサイトの読者層は主に野球と競馬とマンガしか見ない、 情報社会に生きる現代人の中では割とダメな部類に入るので知らなくて当たり前なんですが (なんて事を!)(有用な情報収集にアクティブな人はこんなサイト見ません!)、 津田さんって、 そのへんに転がってる一般人とそんなに変わらない立場の人じゃないですか (知らないのに「じゃないですか」と言われても!)。 何を思おうが、何を言おうが、自由気まま。 そういう人がポロっと言った失言(ではないのでしょうが)に対し、 「がっかりしました!」 「津田さんがそんな人だったなんて!」と失望するのは、 彼らの脳内には「理想の津田大介」がいて、 自分の理想と現実が食い違ったから「がっかりした」んですね。 「俺の思ってる津田大介と違う!」 「アイドルはこうあるべきだ」「政治家はこうあるべきだ」 「プロ野球選手はこうあるべきだ」「中日ドラゴンズはこうあるべきだ」 などなど、職業に自分の理想を押し付けるのはよくあることですが、 「津田大介はこうあるべきだ」 と、「ぼくの考えた○○シリーズ」は個人にまで及んでいるのです! 僕なんかいくらテキストで「ちんこ三十センチ」とか書いても 「ヨウゾウさんがそんなお下劣なこと書くなんて!」 「がっかりしました!」 とか言われたことないのに!(言ってください!) (上品イメージで今までやって来たんです!) ☆ ☆ ☆ ☆
映画『マン・オブ・スティール』は 「スーパーマン・シリーズ」のリブート(設定をリセットして一から作り直したもの)なのですが、 映画雑誌『映画秘宝』の「二〇一三年はくさいアワード」では、 ダメな映画の年間二位にランクインしました! (僕は面白いと思ったのですが)手厳しい評価をしている人のコメントを見ると、 「こんなんスーパーマンじゃない!」 「根本的にスーパーマンをわかってない!」 といった意見があったようです。 スーパーマン映画の製作者に向かって「スーパーマンを分かってない」! つまり、彼らにとっての「スーパーマン」は自分の頭の中にあるスーパーマンこそが本物で、 『マン・オブ・スティール』に出てくるスーパーマンは本物のスーパーマンではない、 というわけです。 「俺の思ってるスーパーマンと違う!」 そう考えると、津田大介さんはスーパーマンの域に達したのだなあ、 と思った「天ぷら騒動」でした!
(2014.02.18)
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原題 | Man of Steel |
邦題 | マン・オブ・スティール |
公開/製作 | 2013年/アメリカ |
出演 | ヘンリー・カヴィル(クラーク・ケント)、ロイス・レイン(エイミー)、マイケル・シャノン(ゾッド将軍)、ケビン・コスナー(ジョナサン)、ラッセル・クロウ(ジョー) |
監督 | ザック・スナイダー |