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雨に唄えば


なんかクラシック音楽の作曲の人、「実は曲作りは別の人がやってた!」 って暴露騒ぎになってますね!

こういった「ゴーストライター」は出版界では普通にあるようで、 アイドル本やスポーツ選手の本など、 文筆業が本職でない人の著書はゴーストというか代筆屋を雇うみたいですね! (松本伊代がテレビ番組で自分の書いたエッセイ本の内容を聞かれ、 「伊代、まだ読んでなイヨ!」と答えたエピソードは有名です!)

でもそれが「ファンを騙した」ことになるかというと、 僕の知る限りでは、ゴーストがそれほど問題になったことは無かったと思います。 アイドルなんてバカなんだから本なんて書けるわけないの当たり前で (伊代ちゃんがバカだという意味ではないです!)、それは暗黙の了解、 伊代ちゃん本人が「あたしの本」と言えば、 それは伊代ちゃんが書いてなくても伊代ちゃんの本なのです! それでファンは納得してるんです!

今回のクラシック音楽の人のケースでは、カンバン(看板)の人が原案を作り、 ゴーストがその要望に沿って曲作りをする、というシステムだったみたいですね! 『ゴルゴ13』や『サバイバル』で有名なさいとうたかをプロでは、 カンバンのさいとうたかを先生が簡単なあらすじを出したり出さなかったりして、 脚本や作画、演出はそれぞれ専用の担当スタッフが作る、 という『漫画分業制』が敷かれていると聞きますが、それと似てますかね。

ま、さいとうたかを先生の場合は作品を「さいとうたかを・プロ」名義で発表してるので、 「描いてるのはスタッフだよーん、俺は名前貸してるだけ!」 と堂々カミングアウトしてますが(漫画の最後にスタッフ紹介してますしね!)、 「実は二人で描いてる(描いてた)」漫画家といえば、 『ドラえもん』の藤子不二雄先生、『キン肉マン』のゆでたまご先生、 『あさりちゃん』の室山まゆみ先生、『ラストイニング』の中原裕先生などがいますね! (別に藤子不二雄先生以外は僕は何か教えてもらったわけではないので「先生」という必要はないのですが、 一組「先生」と呼んで他の人は呼び捨てだと何か悪い気がするので、 便宜上「先生」で統一してます!)(つーか中原裕、二人で描いててそれとは別に原作者もいて、 都合三人で作ってるのに野球のルール間違えたのかよ!)(誰も指摘しなかったのかよ!) (ま、『キャプテン翼』の人もサッカーあんまり詳しくなかったと聞きますが!)
今回の人も、

「佐村河内守は二人一組のペンネームだったのだ!」

って言えばよかったのです!
片方しか名前が出ないのは、 『To-y』『SEX』の上条淳士先生も二人で描いてますが、 上条淳士の名前だけ出ていて相方の村瀬葉子はノンクレジットなので大丈夫です! 前例があります!

映画『雨に唄えば』は、サイレント(せりふ無し映画)からトーキー(せりふ有り映画)への過渡期、 サイレントで大人気の美人女優が、喋りが全然ダメでトーキーがうまく行かず、 声のゴーストを雇う話です!

声の演技が出来ないなら声の演技が出来る人に頼めばいいんです! 曲が書けないなら曲の書ける人に頼めばいいんですよ! それでいい作品が出来るなら!

(2014.02.06)


原題Singin' in the Rain
邦題雨に唄えば
公開/製作1952年/アメリカ
出演 ジーン・ケリー(ドン)、デビー・レイノルズ(キャシー)、ドナルド・オコナー(コズモ)
監督ジーン・ケリー
スタンリー・ドーネン

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