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トゥルー・グリット


ヤッハー!インディアン嘘つかない!(嘘です) (インディアンでも嘘くらいつくと思います) (ハゲがいないってのも嘘に決まってます!) (何がインディアン・シャンプーだ!) (川上も福留もそのためにアメリカに行ったのに全然ダメだったじゃないですか!) (むしろ悪化してた!)

でもひょっとかしてインディアン嘘つかないかも知れません (「ひょっとかして」というのは僕の知り合いの口癖で、 気に入ってるので僕もよく使います) (ネットで検索してみたら「ひょっとして」+「もしかして」の連結語じゃないかという説がありましたが、 ただの方言だと思います) (だいたい「ひょっとして」と「もしかして」は同じ意味です) (「ひょっ」って何?)。

アメリカでは長い間インディアンの土地をめぐってインディアンvs白人の戦争が続きましたが、 その歴史の中にはインディアン同士の殺し合いもあったのです(部族によってはアメリカ軍と連合を組むインディアンもいました)。 ひとくちにインディアンと言ってもそれは「北米大陸の先住民」の総称であり、 実際はヨーロッパにイギリス人やフランス人やドイツ人がいるように、 民族・文化・慣習・言葉は部族によってバラバラなわけですからね。 同じ山形県でも酒田市と鶴岡市が血で血を争う対立をしているのと一緒で(そうなの?)、 インディアン同士の対立もあるわけです。

共通の敵がいるのにインディアン同士で殺しあってしまったのは、 彼らが純粋で 「自分の心にウソをつけない」からじゃないでしょうか。 立場がどうなろうと敵は敵、 まさに「インディアン、ウソつかない」の精神ですよ! (日本の政治家なんか新党が出来るたびに裏切って寝返って 「昨日の敵は今日の友!」みたいな事やってますよ!) (日本人ウソつく!)

で、そんな一枚岩でないインディアンですから、 結局戦争に負けてアメリカ人に支配されるわけですが、 その後、彼らは『インディアン移住法』によってペンペン草も生えないような不毛の地へと強制移住させられます (でもペンペン草は北米原産なのでひょっとして生えてるかも知れません) (じゃあ「ペンペン草も生えない」っていうのはウソか!) (ウソです!) (日本人ウソつく!) (ちなみにペンペン草はナズナの別名です。春の七草のひとつですね) (俺たちは正月早々ペンペン草の粥を食わされてるのか!)。
当時のアンドリュー・ジャクソン大統領は

「やつら(=インディアン)には知性も勤勉さも道義的習慣さえない。 やつらには我々が望む方向へ変わろうという向上心すらないのだ。 やつらは環境の力の前にやがて消滅しなければならないのは自然の理だ!」

とひどいことを言い出し (要約すると「インディアンは人の住めない土地に行って死ね!」って事ですよ!)、 彼らを死の土地へ追いやったのです。 (それまでインディアンが住んでた土地は主に川沿いでしたが、 ゴールド・ラッシュでアメリカに金の採掘ブームが起きたため、 アメリカ人は川沿いからインディアンを追い出したのです) (銭ズラ!知性とか勤勉さとか適当なこと言って、結局やつらの目的は銭ズラ!) (ブッシュと一緒ズラ!)

インディアン居住区と隣接するアーカンソー州・フォートスミスには、 インディアンを見張るための砦が作られました。 映画『トゥルー・グリット』は、そのフォートスミスの町から物語が始まります (今日も前置きが長くなって映画の内容にまでたどり着けませんでした!) (インディアンの話は映画とあんまり関係ないんですけどね) (ないのか!)

いや、映画の冒頭五分で「あいつはインディアン居住区へ逃げたぜ」 「あきらめなお嬢ちゃん」 というやり取りがあるのですが、 「インディアン居住区」についての説明がなかったので、 それについて書いてたらこんな長くなってしまいました (最初の五分の説明でこれか!) (最後の五分で「ワイルド・ウエスト・ショー」の話が出てくるのですが、 これも映画の中では説明がなくて、 それについて書いたらテキストが二倍になってしまったので泣く泣くカットしました) (どうせまたペンペン草とか山形の方言とか話が横道にそれて長くなったんやろ!) (はい!)。

(2013.02.20)


原題True Grit
邦題トゥルー・グリット
公開/製作1999年/アメリカ
出演 ジェフ・ブリッジス(コグバーン)、ヘイリー・スタインフェルド(マティ)、マット・デイモン(ラ・ビーフ)、ジョシュ・ブローリン(チェイニー)、バリー・ペッパー(ネッド)
監督ジョエル・コーエン
イーサン・コーエン

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