今年もバレンタインの季節がやって来ましたね! (やって来るわけではなく二月十四日という日は固定されていて、 我々が時間という列車に乗ってその日に向かって進むわけですが!) (止めて!誰か列車を止めて!) みなさんはチョコをトラック何台分もらいましたか? まあ中にはチョコを貰えなかった、 っていうか貰いたくないから敢えて今日は一日他人との接触を避けた人も多いかと思いますが、 チョコゼロ男子は夜中の零時過ぎ(日付が変わったとき)、 意中の女性の家の方向を向いて恵方巻きを丸かぶりすると願いが叶うみたいですよ! (関西の方では昔からやっています!) (俺関西出身じゃないから知らないけど!) チョコといえば、僕はよく知らないんですがゲームで「うたプリ」ってのがあるらしいんですよ。 プレイステーション・ポータブルで出ている女子向け恋愛アドベンチャー『うたの☆プリンスさまっ♪』 ってのが正式名称みたいなんですけど、そこの公式WEBサイトに 「バレンタインについてのお願い」って告知が出たのです。いわく、
アイドル達への贈り物(食品、物品)の受付を 控えさせていただく事と致しました。 …えっと、これはどういう事なんでしょう…? つまりアレですよ!(どれだ!)(それだ!)(これか!) ゲームの中に出てくる美少年キャラクター(アニメ絵)に、 毎年チョコを郵送してくる女子がいるって話ですよ! (どういう事だよ!) (オレんとこにチョコ全然回って来ないなと思ってたら、 本来オレに渡るべきチョコはゲームの登場人物に回っていたのか!) (おいおい!非実在青少年にチョコ贈って楽しいのか!) ま、楽しいんだと思いますよ。 「受け取る相手がいないのにチョコを贈る」 って点では、ゲームのキャラクターでもジャニーズのタレントでも一緒ですからね。 ジャニーズ事務所ではチョコの受付をしておらず、送られてきた食品はまとめて焼却するそうです (公式サイトに書いていました)。 しかし、それでもジャニーズ女子はチョコを贈るのです! 贈ったものがどうなるかは二の次、彼女たちに取っては「贈った」という事実が重要なのです! (だいたい二次元のものだろうがテレビの向こうのアイドルだろうが 「電子媒体を通しての一方的なコミュニケーション」という点で変わりはないのです!) (テレビの中の嵐がCGでないという保証など何処にもないのです!) そして、女子にとって「相手が受け取るかは別にどうでもよく、チョコを贈ることが大事」であるように、 男にとってチョコは「本命かどうかは別にどうでもよく、チョコを貰うことが大事」なのですよ! この頃は学校も職場もゲーム会社もタレント事務所も「チョコ渡し禁止令」 みたいなのが出回り、すさんだ世の中になってきました。 バブル崩壊、金融破綻、銃乱射事件、無差別殺人、北朝鮮の核兵器実験、レスリングの五輪種目排除、 暗い事件はすべて義理チョコ禁止から始まってると言っても過言ではありません (言い過ぎです)。 人を思う気持ちが失われると、人は他人を傷つけることに無感覚になる。 チョコ一つ渡すくらいの事をルールで禁止にするような殺伐した世の中で、 いったい誰が他人の気持ちを思いやり、人々の幸せを願うことが出来ましょう! 二月が二十八日しかないのは 「二月のバレンタインデーと三月のホワイトデーの曜日を同じにして、平日・休日ですれ違わないようにしよう」 というグレゴリオさんの優しい気持ちからそうなったのです! グレゴリオさんの心遣いを無駄にしてはいけない! (誰やグレゴリオさんって!)(西暦を作った人です) で、僕は映画『夢のチョコレート工場』を観て思ったんですが、 女子は周囲の男性にとにかく片っ端からチョコをあげることにして、 本命のチョコにだけ「金色のチケット」を封入、「当たり」という事にして、 他の義理チョコには「ハズレ」って書いた紙でもはさんでおけばいいんじゃないですかね! そうすれば女子にとっては義理も果たせるし勘違いされることもないしお返しも貰えるしで万々歳! 男にとっても「チョコゼロ」という十字架を背負わずに生きていけるのです! 生涯チョコゼロの人もいるのです! 生涯チョコゼロの人もいるのです!!! (『北斗の拳』ではラオウが「わが生涯に一片のチョコなし!」と叫んで自害してます) (ユリアが義理チョコをあげなかったからです!)
(2013.02.14)
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原題 | Willy Wonka & the Chocolate Factory |
邦題 | 夢のチョコレート工場 |
公開/製作 | 1971年/アメリカ |
出演 | ジーン・ワイルダー(ウォンカ)、ピーター・オストラム(チャーリー)、ジャック・アルバートソン(ジョー) |
監督 | メル・スチュアート |