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40歳の童貞男


40歳で童貞で何があかんのですか!

といった感じの『40歳の童貞男』ですが、心がキリキリ痛みました。
童貞男が彼女におもちゃのコレクションを売られることを最初は同意してたのに、 ケンカになったら「俺は本当は売りたくなかったのに!お前が!言うから!」 って逆ギレする場面です。 あー! 分かる!分かる!それすごい分かる!

初めて付き合ったときって「絶対に嫌われたくない」って気持ちが先に立って (ごめんね「初めて付き合ったとき」なんて言っちゃって) (まるで何回も付き合ったことがいるリア充みたいやないか!) (リア充しね!)、 本当はいやな事でも「いいよ、いいよ」って彼女の言うがままになって、 でもそのフラストレーションは心の奥底に潜在してて、 彼女とケンカになったときに思わず口をついて出ちゃったりするんですよね。一番ダメな責任転嫁です! 自分で決めたことなのに! (ごめんね「彼女とケンカになったとき」なんて言っちゃって) (まるでケンカする相手がいるリア充みたいやないか!) (リア充しね!)

僕も長いこと童貞でした。今も童貞ですけど。(そこそこ、突っ込まない!)(←童貞だけに)(下ネタ禁止!)
だからこの映画の冒頭の「男友達相手に自分が童貞でないふり」をするシーンはよく分かります! 童貞であることを仲間内に知られたくないのです!
でも実際は、自分が童貞であることがバレても、 自分が恐怖していた「童貞であることをバカにされる」期間っていうのはほんの一瞬で、 あとは自分が童貞を卒業するための努力をしてくれる仲間たちに男の友情を感じました! それが男の友情だ! 僕だって友達に童貞だと告白されたら、さんざん笑ってバカにしたあとに協力しますよ! (笑うんかい!) (ま、協力って言ってもエロ本貸すくらいですけどね)(←役に立たない) (童貞だけに)(下ネタ禁止!)

『キラキラ!』って安達哲先生の名作漫画があるんですがその中の1シーンで、 見た目のよろしくない女子高生が(ひらたく言えばブスでデブってことです)(いろいろ別の言い方を考えましたが思いつきませんでした)、 ガハハと大口開けて笑いながらファストフードをパクついてるのを見て 主人公の高校生男子が「どうして一番輝ける時期を、何の努力もせず、ああやって無駄に過ごせるんだろう」 とため息をつく場面があるんですが、 男も同じです。
頑張ればモテモテになる(かも知れない)のに! 足りない部分は若さと勢いで押し切れる(かも知れない)のに!
僕も一番輝くことが出来るかもしれない高校時代、もっとモテるための努力をすればよかった! ああ、この漫画、高校時代に読んでいれば! (その漫画読んだの高校生のときですけど) (そのときも同じことを思った) (思っただけで特に何の努力もせず) (ダメじゃん) (だから童貞なんだよ!)

(2012.1.3)

原題The 40 Year Old Virgin
邦題40歳の童貞男
公開/製作2005年/アメリカ
出演 スティーヴ・カレル(アンディ)
キャサリン・キーナー(トリシュ)
監督ジャド・アパトー

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