まあ「選挙に行こう!」って感じの映画でしたけども! (えっ、そんな話だった?) 主人公の下院議員チャーリー・ウィルソンが言うんですね。 「子供のころ、俺の飼い犬が隣に住んでた議員に殺された。 俺は十四歳で選挙権はなかったが、トラクターの免許は持ってた。 選挙の日、俺はトラクターで黒人居住区に行き、 普段は投票に行かない人たちを乗せて投票所との間を何往復もした。 誰々に投票してくれとは言わなかった。 ただ、『僕の犬はあの男に殺されたんだ!』と言ったんだ」 ああ、これはちょっといい話ですね。 (いやワンちゃんが亡くなったのは残念ですけど) (ちなみにワンちゃんとかイルカとかパンダが天寿を全うしたとき、 新聞やニュースでは「亡くなった」ではなく「死んだ」って言いますね) (広辞苑には「死亡=人が死ぬこと」とあって、 動物に「死亡」を使うのは日本語として間違ってるからだそうです) (知るか!日本語として正しいか間違ってるなんて関係あるかよファック!) (いや関係あるだろ)(ワンちゃんは「亡くなった」、イルカ野郎は「死んだ」、 ファッキン・パンダは「くたばった」でいいですよ!) (イルカとパンダに何か恨みが!?) やっぱ人に選挙に行かせたいと思ったら「選挙二行ケー」「選挙二行ケー」 って繰り返すだけじゃ効果ないですよ。 「俺には投票しなくちゃいけない理由がある!」 「みんな協力してくれ!」 みたいな感じでトラクターを駆り出すチャーリー、格好いいですね! 「友情・努力・勝利」ですよ! 俺が十四歳のチャーリーにそんなこと言われたらいつもの十倍投票します! 周りの人にも声かけます! ワンちゃんの敵は許せないワン! (俺たちとチャーリーが手を組めば1+1は2じゃない!) (俺たちは1+1で200だ!)(十倍だぞ十倍!) この映画は 「アメリカが軍事介入したことによって平和が訪れたぜ、イェーッ!」 「戦争拡大を防ぐための戦争もあるんだ!イェーッ!」 という戦争を肯定してるみたいな映画なので、 日本人ならいささか抵抗があるでしょうが (「戦争後のケアの方が大事だ」という後から足したようなテーマも申し訳程度についてますが)、 戦争ってことを一旦置いて、 「他人を説得する、物事を成し遂げるには何が重要か」 ってことを考えます。 選挙時期になると、ホニャララ党やらペケペケ党やら特定の政党をdisるツイートが蔓延しますが、 そういうのってその人が「普段どんなツイートをしているか」 で、信用度が大きく変わってきますね、僕の場合。 普段から批判や文句や悪口、他人をdisってばっかりいる人が政党批判していると 「ああ、また始まった」って思うし、 普段他人の悪口なんか絶対言わない人が「あの党だけには入れたくないなあ」とか言ってると、 ギョギョギョ、いったい何があったんだ!と関連する情報を集めたりします。 人を説得するのに必要なのは、言葉ではなく人間性、日ごろの行いって事ですね。
(2013.01.10)
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原題 | Charlie Wilson's War |
邦題 | チャーリー・ウィルソンズ・ウォー |
公開/製作 | 2007年/アメリカ |
出演 | トム・ハンクス(チャーリー・ウィルソン)、ジュリア・ロバーツ(ジョアン)、フィリップ・シーモア・ホフマン(ガスト) |
監督 | マイク・ニコルズ |