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ダークナイト


日本でも「また人気コミックの実写化かよ!」って感じで 漫画原作にジャニタレかどっかのモデル上がり組み合わせて 「グヘヘヘ〜、イケメン!イケメン!」って牛みたいにヨダレ垂らしたビッチ女の集客目当ての ファッキン映画が蔓延している昨今ですが!

まあしょうがないですね、そうしないとお金が集まらないんですね。 テレビ局とタイアップして、 人気漫画とジャニタレやイケメン俳優の固定ファンを確保してスポンサーを集める。 そうすれば内容がどんなにカラッポでも安定した利益が出せるって話ですよ! 『こち亀』以外! (なんでや!まるで『こち亀』だけ大コケしてるみたいやないか!) (超人気雑誌の少年ジャンプとスマップの組み合わせでコケるわけないやろ!) (東京ドームを満タンにするくらいの客が連日映画館に押し寄せるわ!) (『こち亀・ザ・ムービー2』まだかな!)

まあそんな状況で映画監督さんたちは自分の作りたい映画がなかなか作れないわけですが、 アメリカさんはずっと長いことそういう状況だったので発想の転換をして、 「バットマンという名前でお金を集めて、中身は俺が作りたいものを作る!」 って感じで作ったのがこの『ダークナイト』なんだそうです! (ここまで町山さんの受け売りです!) (また人のフンドシで相撲を取ってしまった) (キテレツか!) (っていうか「人のフンドシ」で相撲を取っても勝ち負けに関係ねえだろ!) (インキンうつるだけだよ!)

最凶最悪の悪人・ジョーカーは暴力ではなく言葉で人の心を破壊します。 正義を貫くか、悪の道に踏みこむか、その判断は強制ではなく本人の自由意思に任せます。 そしてどちらを選んでも人の心はボロボロになるのです!
まあ昔で言えば「うんこ味のカレーと、カレー味のうんこ、どっちがいいか自分で選べ」 みたいなもんですよ! まさに最凶最悪! それがジョーカーです!

けど誰にでもジョーカーみたいな側面はあると思います。 いやな事ばっかり言ってる人を見ると懲らしめてやりたくなるし、 きれい事ばっかり言ってる人には意地悪したくなります (っていうかよくやってます!) (モリミチの悪口がひどすぎる人を見るとモリミチ擁護してみたり、 かといってモリミチをやたら擁護してる人もムカつくので意地悪を言ったり) (人は誰でも正義と悪の二つの顔を持っている!) (それダブルスタンダードって言って一番嫌われるやつです!)。

僕らはそういった二面性を使い分けて世の中をうまく渡っているつもりになってますが、 それをさせないのがジョーカーです。 「モリミチを叩くなら徹底的に叩け!擁護するなら徹底的に擁護しろ!命をかけて!」 といった決断を迫ってきます。(いやモリミチの話はジョーカーはしてなかったと思いますが)

この映画は誰もが心の中にジョーカーを持ちながら、 ジョーカーのような究極の二者択一をしない優柔不断な(俺のような)人間にダメ出しをして来ます。 自分の本音を隠して、いい顔をしようとして、できれば何事もないままやり過ごそうとする、 決断しない人間に!
ジョーカーのような(たとえ悪でも)自分の道を真っ直ぐ突き進む人間になりたい! 誰だって心の中ではそう思ってるから、 だからこの映画では(バットマンよりも)ジョーカーの方が格好いいし、 シビれるし憧れるのです!

決めた! 俺はもう迷わない!

ウンコ味のカレー!(やっぱウンコは食えませんよ)

(2012.12.03)

原題The Dark Knight
邦題ダークナイト
公開/製作2008年/アメリカ、イギリス
出演 クリスチャン・ベール(ブルース)、ヒース・レジャー(ジョーカー)、マギー・ギレンホール(レイチェル)、アーロン渡辺謙(ラーズ・アル・グール)、キリアン・マーフィ(クレイン)
監督クリストファー・ノーラン

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