「声が大きければいいのか! 中日スポーツは俺より何万倍も声が大きい! だから中日スポーツは正しいのか!?」 と叫ぶショーン・ペン。 そうだそうだ!声が大きければ正しいんじゃねえぞ! (ショーンペンが怒ってたのは中日スポーツじゃなくホワイトハウスだったかも知れません) (どっちか忘れました) 映画『フェアゲーム』では対イラク戦争の直前、 ホワイトハウスに「イラクに大量殺戮兵器があることを調べてこい」 と命令されたCIAが、調査の結果、「イラクに大量殺戮兵器はありませんでした」 と報告します。 しかし、戦争をしたいホワイトハウスは、CIAの報告書を握り潰し、 「イラクは大量破壊兵器を持ってる!」と事実をねじ曲げ対イラク戦争を開戦、 CIAの調査に協力したショーン・ペン演じるジョーが 「そんなバカな!ホワイトハウスはウソを言ってる!」と声をあげるのですが、 彼の声は大きな力に潰され、真実を知ってるはずのCIAも、 CIA局員であるジョーの妻も、 誰も協力してくれません。 「ホワイトハウスに逆らってもどうせ無駄よ」 「本当のことを言ったら、あたしたちの生活がめちゃくちゃになるのよ!」 と、「真実かウソか」よりも「自分たちの生活」を大事にするのです。 ホワイトハウスの発表がウソであることは、CIAが一番知っているのに! (ちなみにこの映画は実話です) これ、ホワイトハウスは中日球団フロントで、 CIAは中日スポーツですよ!(おお、中日スポーツかっこいい!) ホワイトハウスが間違った事をしてるのに、 誰かが「それはおかしい!」と叫んでも、 中日スポ―ツはそういう声があるのを知りながら擁護・隠蔽・捏造、 何でもやって、 腐りきったホワイトハウスを守っている! 「イラクに大量破壊兵器がある」とウソをついて戦争を始め、 真実を知っていながら知らんぷりするCIAは、 まるでウソの理由で監督を交代し、真実を知っていながら知らないふりをし、 フロント批判するファンの声を握りつぶす中日スポーツとそっくりじゃないですか! イラクに大量破壊兵器が無かったという事は、 調査に関与したナオミ・ワッツ含むCIA局員の全員が知ってます。 しかし誰も本当のことを言いません。 声をあげてもしょうがない、ホワイトハウスに潰されるだけだから。 大きな力には逆らえない。長いものには巻かれろ。 ホワイトハウスは自分たちの雇い主であり、 大事なことは真実よりも保身。 アメリカ国民を欺いてでも、守るべきは自分の生活とホワイトハウス! ああ、何という愛国心! (中日スポーツがドラゴンズの親会社である中日新聞に逆らえないように!) 国家を敵に回し、家族からも見放され、 ホワイトハウスとたった独りで闘うジョー。 事なかれ主義のジョーの妻・ナオミワッツは勝てるはずのない敵と戦うジョーに愛想をつかし、見捨て、 実家に逃げ出してしまいます。 ジョーさえ黙ってれば家庭は平和だったのに! 余計なことしないでよジョー! 長いものに巻かれていれば平穏無事な生活が過ごせたのに! あなたが黙ってフロントのウソを受け入れていれば、みんなが幸せだったのよ! そんなナオミ・ワッツに、彼女の父親が言うんですね。 “He is true.” しばしば僕たちは保身のために、本当のことを言わず、 「大人の対応」で危険なものから自分を遠ざける。 面倒くさいものをスルーする。 「自分が傷つきたくない」「平和に暮らしたい」ことが最優先で、 自分にどんなメリット・デメリットがあるかを常に計算して動いている。 そして悟りきったような顔で言うのです。 「そりゃ中日球団のやってることはひどいさ。でもそんなこと言っても何になる? それで誰が得をする? フロント批判なんて非生産的だし、ネガティブなことばかり言ってちゃ野球は楽しめないぜ! 今を楽しくやるために、モリミチ野球を一所懸命応援すればいいじゃん! 確かに中日フロントはファッキンだけど、どうせ俺たちには何も出来ないんだからさ! だったら楽しくやった方がいいよ! その方がハッピーだよ! 損得で言えば得だよ!」 ああ!なんという愛国主義者!なんという社畜!どいつもこいつもCIAか! 本当のことを知ってるくせに、見ざる、聞かざる、言わざる。 ことを荒立てず、波風を立てず、嵐が吹けば布団に入り通り過ぎるのをただ待っている! 確かにその方が利口だろう。 出る杭は打たれるって分かってるのにわざわざ出て行くのは阿呆のやる事です。 真実を明らかにしたって自分には何の得もない。 「面倒くさいやつだ」とみんなに嫌われ、居場所をなくすだけです。 でも、やるんだよ。誰かが声をあげないと真実は闇に葬られるから。 ドラゴンズが落合監督との契約を打ち切った理由はふたつ。 「(たとえそれで優勝できなくなるとしても)高額の給料を出したくないから」 「OBや球団幹部、中日スポーツを含む地元マスコミが落合監督のことを昔から嫌いだから」 ですよ! そのことを隠して、 「新しい風」とか「ファンサービス優先」とかウソをついてる中日球団に中指を立てろ! 何がジョイナスだよファック! ウソばっかりの中日球団のケツをなめて、 「去年までと違ってファンサービスの素晴しい中日ドラゴンズはファンにすこぶる評判がいい」 ってウソつきまくってる中日スポーツもファック・オフだ! 「球団を批判しても非生産的、楽しくないよ。 それより今のドラゴンズを全力で応援することがファンの仕事だよ」 とか訳知り顔で抜かす球団の犬も全員ファックしろ! 「ホワイトハウスを批判するのは非生産的だよ。 それよりもブッシュ大統領を全力で応援しようよ」ってその口で言えるのかよ! 正義のない戦争でどれだけのイラク国民とアメリカの兵士が死んだと思ってるんだ! 見ざる・聞かざる・言わざるで全てを受け入れるサルどもに、 たとえ非生産的でも、それで嫌われたとしても、黙っていた方が幸せになれるとしても、 僕たちは 「ファック・ユー!」 と叫ばなければいけない。 誰も得しないけれど、受け入れてしまっては true が無くなってしまうから。 ファック!中日球団! ファック!中日スポーツ!
(2012.11.19)
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原題 | Fair Game |
邦題 | フェア・ゲーム |
公開/製作 | 2010年/アメリカ、アラブ |
出演 | ナオミ・ワッツ(ヴァレリー)、ショーン・ペン(ジョー) |
監督 | ダグ・リーマン |