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戦火の馬


馬ってなまじ言葉を発しないだけに、誰とも対立しないんですね! (言葉とは人間語のことを指します) (馬は馬語でヒンヒン何か会話を交わしてるのかも知れませんが!)

右も左もない、白も黒もない、資本主義も共産主義もない、 中日ファンも阪神ファンもない、 アンチ高木もアンチ落合もアンチアンチもない、きのこもたけのこもない、 言葉がないから確執も生まれない、 それが馬! (馬は馬同士で「なんだこの芦毛野郎!」「なんだとこの黒鹿毛野郎!」 とか色の違いで対立してるのかも知れませんが!)

ちょっとしたトラブルは言葉から生まれる。 さあ、皆さんも自分の嫌いな人間の顔を思い浮かべてみしょう! 浮かびましたか? 十人ですか?二十人ですか? さぞやいっぱい嫌いなヤツの顔が浮かんだことでしょう! (ちなみに僕は嫌いな人間いないのでゼロ人です!)(ウソです!)(なんだその意味のないウソ!) (人は言葉があるからウソをつく!)

自分の嫌いな人間の顔が浮かんだら、なぜその人のことを嫌いになったのか、 その理由、きっかけを思い出してみましょう。

「自分の好きな趣味をぼろくそにケナされた」
「自分の好きなチームの悪口を言われた」
「自分の好きな選手の悪口を言われた」
「自分の好きな監督の悪口を言われた」
「ジョイナス!ファンと共に!」
「黙れ素人が!」
「この二年間はコーヒーブレイクだ!」

(いえ、僕は嫌いな人間なんていないから特に誰かをイメージしたわけではありません!) (本当です!) (ウソです!) (なんだその意味のないウソ!)

嫌悪の感情は言葉から生まれます。 男女の痴話げんかも、家庭崩壊も、友情にヒビを入れるのも、 人間関係が壊れるのは、 ほんの些細な出来事に言葉によって火に油がそそがれ、嫌悪や憎しみに変化するからです。 いっそ言葉なんてなくなってしまえば世界は平和になるのに!

だから人はペットを飼うんですね。
だから人は動物が好きなんですね。
犬や猫はしゃべらないから、ケンカにならない!

部屋の中で犬がうんこすると、そのときは瞬間の感情で「何やっとんじゃあああああ!!」 「おまえ、韓国料理屋に売り飛ばして犬鍋にしてやろうか!」 と憤怒しますが、犬に言葉なんか通じないし、怒ってもしょうがない。 うんこ片づけたらもうその話は終わり。 あとからグズグズ言ったところで何もなりませんからね。 「はーい、ワンちゃんいい子でちゅねー」 とか言いながらまた犬と遊び始めるんですよ。そういうもんですよ。

でもこれが人間だと、夜になって、朝になっても、次の日になっても、 いつまでもネチネチネチネチ。本当人間はしつこいです。 なまじ言葉があるだけに。 いま世界中で起こってる戦争・紛争・対立だって 「おまえら、二千年前にうちにケンカうったやろ!」 「何じゃと!そっちが悪いんじゃい!」 みたいな事でしょ。 言葉がなければそんな昔のことなんてとっくに忘れてますよ! 犬や猫のように!

えっと、馬の話をするつもりがいつの間にか犬の話をしてますが! (だってワンちゃん大好きなんだもん!) (今のフレーズは『ギャグ漫画日和』の聖徳太子のモノマネです)

映画『戦火の馬』は、そういった物言わぬ馬の目線でみた戦争映画です。

馬の目から見た戦争。 人間どものアホタレな戦争を眺めながら、 馬は何を思い、どう生きるのか。
主人公は馬です。馬だけに言葉はしゃべれませんが、 その思いは馬の仕草のひとつひとつが雄弁に語っています。

人間は犬や猫や馬より自分たちが賢いと思って彼らを家畜として扱ってますが、 本当は人間より犬や猫や馬の方が賢いんですよ!

その証拠に!

犬や猫や馬は戦争しないじゃないですか!

賢い生きものは戦争なんてしません!

(2012.12.07)

原題War Horce
邦題戦火の馬
公開/製作2011年/アメリカ
出演 ジェレミー・アーヴァイン(アルバート)
監督スティーヴン・スピルバーグ

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