『キャプテン・アメリカ』は、 アメリカ軍が第二次大戦中に生み出したドーピングによる超人兵器ですが (あれ、どっかで書いたぞこの文章)(デジャヴ?)、 ナヨナヨのモヤシ野郎のスティーヴ君は、 「僕みたいなモヤシでも愛するアメリカのために力になりたい!」 って自らを人体実験の被験体として捧げるんですね! (すばらしい愛国心です!) で、モヤシ君は超人「キャプテン・アメリカ」になるわけですが、 ところがアメリカ政府はモヤシ君を戦場には送らず、 コマーシャル出演とか、慰問ダンスショーの司会だとか、 客寄せパンダとして使うんですよ! (おいおい、戦力として期待しないでパンダとして使うのかよ!) (そんなにシーズン・シート売り上げ伸び悩んでんのか!) (勝ち負けよりファン・サービス重視かよ!) (ジョイナス!) この映画って基本的に、 愛国心の塊であるキャプテン・アメリカを英雄として扱う アメリカン・ジョイナスのプロパガンダ映画(風に作っている)なんですが、 劇中でキャプテン・アメリカは、 政府が作ったプロパガンダ映画に俳優として出演してるんですよ! (プロパガンダ映画を皮肉ったプロバガンダ映画なのです!) (ジョイナス!) (プロパガンダってのはパンダの仲間です!) 愛国心あふれるキャプテン・ジョイナスは、 アメリカ国民が国債を買ってアメリカにお金を落としてくれるよう、 ファンサービスをいっぱい行います。 そしてアメリカ国民は「ジョイナス頑張ってるじゃん!」 「ファンサービスはアメリカが世界で一番!」 「だってキャプテン・ジョイナスいつでも何処でもサインしてくれるもん!」 「ようし、いっぱいお金を落として国に貢献しよう!」 って大喜びするんですね! でも、実際に戦場に立つ兵士たちはそうは思いません。 「ジョイナスジョイナスってバカじゃねーの」 と、ファンサービスに一所懸命なキャプテン・ジョイナスを小馬鹿にして見下しています。 米軍キャンプの慰問会でジョイナスが演説しようとすると、 ジョイナスは「いいからチアドラ出せよー!」と兵士たち野次を飛ばされます (あれ?チアドラだったかな?)(慰問に来たダンサーの女の子たちです!)。 まあ、ジョイナス自身は悪くないのは分かるんですけどね。 誰もやりたがらない「キャプテン・ジョイナス」の仕事を引き受けたことだけで 感謝すべきかも知れません。 でもやっぱり戦いにおいて一番大事なのは「勝利」ですよ! 「アメリカ国民の皆さん!どんどんお金を落としてください!」 ってファンサービスばっかりやってたら、そりゃ兵士の心は離れて行きますよ! ファンもそのうち「この人、戦いに集中しないで何やってんだ?」 って気付きますよ! しかし、途中からキャプテン・アメリカは「俺は一体何をやってるんだ…」と我に返り、 フロントからの命令に背き、ジョイナスを捨て戦場に赴きます! (よかった!)(さすがキャプテンだ!) (ジョイナスなんて最初からいらんかったんや!) ファンが見たいのは戦いに勝利し帰ってきた戦士の笑顔! 戦士が見たいのは戦いに勝利し喜ぶファンの歓喜の笑顔! 「サインもらって喜ぶ笑顔」じゃありません! 真のファンサービスを求め、突っ走れキャプテン・アメリカ! (なんか途中から「キャプテン・ジョイナス」とかなってますが打ち間違いです!) (打ち間違いなら直せ!)(断る!)
(2012.10.8)
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原題 | Captain America: The First Avenger |
邦題 | キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー |
公開/製作 | 2010年/アメリカ |
出演 | クリス・エヴァンス(キャプテン・アメリカ)、ヘイリー・アトウェル(ペギー)、ヒューゴ・ウィーヴィング(レッドスカル)、ドミニク・クーパー(ハワード・スターク) |
監督 | ジョー・ジョンストン |