さあ!問題の『ハートロッカー』ですよ! 何が問題かというと、この映画が公開された直後、 ラジオ番組で映画評論コーナーを持ってるジャパン一のラッパー・ライムスター宇多丸師匠とジャパン一の映画評論家・町山智浩さんの間で 大舌戦があったんですね。 この映画に対するお互いの解釈が真っ向からぶつかり、 互いの主張を何千回も主張し合って無限ループに入るという大惨事です!真夜中に!国際電話で! 宇多丸師匠の方は、あ、えっと、 僕は宇多丸さんのこと「師匠」って呼んでるんですけど、 それはもちろん「桂歌丸師匠」をフィーチャーしてるわけで師匠ご本人も 「こんな名前にしてしまって今はとても後悔している」と仰ってます! 後悔と提灯持ちは先に立たず!名前って大事ですよね! (いや別に玉袋筋太郎さんの悪口じゃありませんよ)(いい名前だと思いますよ、一度聞いたら絶対忘れないし) (「竜王は生きていた」級に格好いいですよ!) すいません「フィーチャー」って意味分かってないのに使いました! 日本語で言え!バカ! ま、でも本名でも最近は変わった名前のお子さんが多いようで、 中日でも神野マネージャーの三つ子の娘さんや平田のお子さんの名前とか話題になりましたが (あ、いい意味じゃないですよ!悪い意味で!)(←そのフォローいる?)、 DQNネームってサイトがあるくらい近頃の子供の当て字・読ませ字の弾けっぷりは凄いみたいですね。 僕も「そんな名前をつけるなんて子供がかわいそうだぜファッキン・バカ両親!」と思ったこともありました。 でも、「子供がかわいそうだ」って僕ら大人が言ってみても、説得力ないですよね。 だって俺達は子供じゃないんだもの。 「子供の気持ちになって」って、本当に子供の気持ちになれんの? 子供から見れば「勝手に同情するな!同情するならカネをくれ!」って感じですよ。 僕らは子供の頃いつも「大人は分かっちゃくれない!」 って言って、校舎の窓ガラス割っては盗んだバイクで走り出してた。 そうです!大人に子供の気持ちは分からないんです!えらい人にはそれが分からんのですよ! なのに「子供がかわいそう」だなんてとんだ思いあがりです! ファッキン・大人! ファッキン・他人! 子供がどう思うか、どう感じるかなんて人それぞれです! 「その人が感じたこと」を他人が否定することは出来ません! で、『ハートロッカー』で宇多丸師匠は、 「この演出では客にはこういう風に“見えてしまう”」って論点で語り、 町山さんは「そうではなく、監督はこういうことを意図して撮ったのだ」 で論争になったんですね! 言ってみれば 「そんな名前じゃ人からはDQNに見えてしまう」 「親はこういう意図で名前をつけたんであって、何も知らないお前が語るな」 みたいなもんです! 町山さんの考えの根幹には「映画は誰にでもわかりやすく撮る必要はない」ってのがあって、 宇多丸師匠はその逆です。 そういえばテキストでもいえますね。僕もこんなダメなテキストばっかり書いてますが、 ・・・ああ! 「本当に言いたいことは直接文字にするのではなく、行間に含ませるのがいいテキスト」 と書こうとしたんですが、それ直接書いちゃったらダメじゃん! 本当に言いたいことを文字に起こしている俺に自己嫌悪! ファッキン・ダメテキスト! ファッキン・俺!
(2011.12.30)
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原題 | The Hurt Locker |
邦題 | ハートロッカー |
公開/製作 | 2008年/アメリカ |
出演 |
ジェレミー・レナー(ジェームズ) アンソニー・マッキー(サンボーン軍曹) |
監督 | キャスリン・ビグロー |