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パラノーマル・アクティビティ


ところで、アメリカには妖怪がいないそうで、 アメリカ人に「妖怪」というものが何であるかを説明するのはとても 面倒くさいのだそうです。 「妖精」はありますが、ちょっと違いますね。

妖怪をアメリカ人にも分かるように簡単に説明するならば、 たとえば、 ハサミが必要なんだけど見つからないときってあるじゃないですか。 あれ?確かにここにあったはずなのに。 いや、絶対にあったはず! 何でないんだ! 何処に行った、俺のはさみ…?

そういうときは、たいてい妖怪のしわざです!
妖怪「はさみ隠し」が持っていったのです!
妖怪の仕業なら仕方ありません!

夜中、台所から何かぴちゃぴちゃ物音がする。 外で赤ん坊のなく声がする。 小豆を洗うような音が聞える。 そういうとき、不可解な現象が起きたときに日本人は、 大抵「これは妖怪のしわざに違いない!」 で済ますんですね。
「お父さん、なにか物音がするよ!」
「妖怪のしわざだよ」
「ああ、妖怪のしわざか。じゃあしょうがないね。おやすみ!」

これが、アメリカ人だと。

夜中、台所から何かぴちゃぴちゃ物音がする。 外で赤ん坊のなく声がする。 小豆を洗うような音が聞える。
「パパ、なにか物音がするよ!」
「悪霊だ!悪霊のしわざだ!」
「ギャー!」
「悪霊がこの家に憑りついたのだ!今すぐ悪魔祓いをしなくては!」
「悪魔祓いだ!悪魔祓いだ!」

アメリカ人、面倒くせえー!
神経質すぎんぞ! 「妖怪のしわざ」でいいじゃん!

『パラノーマル・アクティビティ』では、 夜な夜な「夜中に物音がする」とかいう実にどうでもいい事で主人公のバカ女・ケイティが大騒ぎして、 恋人のミカが一所懸命ケアしてくれようとしてるのに、 話は聞かない、すぐキレる、八つ当たりする、 言ってることが支離滅裂、何でもミカのせいにするんですね。 本当、ヒステリー女を絵に描いたようなファッキン・ビッチですよ! もうこれはミカに同情するしかありません!

超常現象よりも本当に怖いのは、ヒスを起こした女です! 超常現象の方がよっぽどマシですよ!

だって超常現象は八つ当たりしないし!
うるさくギャーギャー言わないし!
何でも人のせいにしないし!
あれ買ってこれ買って言わないし!
つまんないことでケンカしないし!
つまんないことって言うとさらに逆ギレしないし!

ああ面倒くさい! うるさい女より、夜中ガタガタやってるだけの超常現象の方が全然いいですよ!

決めた! 母さん、俺、超常現象と結婚するよ!

(2012.9.11)

原題Night of the Living Dead
邦題パラノーマル・アクティビティ
公開/製作2007年/アメリカ
出演 ケイティー・フェザーストン(ケイティー)、ミカ・スロート(ミカ)、マーク・フレドリックス(フレドリックス教授)
監督オーレン・ペリ

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