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マージン・コール


インターネット上の仮想通貨「ビットコイン」の仲介会社が取引を停止した、 ということで話題になってますね!

これ、取引停止自体は二週間前から続いているそうですが、 今までは「再開に向けて対応作業中」だったのが二十六日未明(今日です!)になって 「当面、すべての取引を停止する」と公式発表があったみたいなんですね!

私もさっき知ったばかりでビットコインとか全然詳しくないんですが、 詳しそうな人のブログとかニュース記事を読んで、 知った気になって得意げに経緯をまとめてみました! (いい気になるな!) (いるいる、ネットでかじった俄か知識を自分の手柄のように!) (しかもところどころ間違ってるやつ!)

(一)渋谷の大手ビットコイン仲介業者・M社がサイバー攻撃される
(二)二月七日、M社、バグを理由に出金を一時停止
(三)G社の公式ツイッターの履歴が削除される
(四)二月二十三日、G社のCEOがビットコイン財団理事を辞任
(五)二月二十六日、G社の公式サイトで取引停止を発表

この会社、 二〇一三年の無許可営業でアメリカの裁判所から五百万ドルの資産差し押さえをくらい、 経営状態が怪しいようで、 ネットでは「夜逃げしたんじゃないか」との噂も飛び交ってます! (でも夜逃げするのにわざわざ公式サイトで取引停止発表しますかね?) (夜逃げしたかどうかは誰かが取材に行けば分かることなので、 一両日中に明らかになるでしょう) (このテキストをアップする頃には判明してるかも知れません!)

で、もし夜逃げとなったとき、 G社に預けていたユーザのビットコインがどうなるのか私は知らないのですが (「この世から消えてなくなる」のか「データとしてネット上に残っていれば使える」のか)、 ネット上では、

「ビットコインユーザーざまあ」
「知ってた」
「ざまあ」
「予想通り!」
「ワロス…ワロス…」
「しょせん架空だからね、こうなるのは分かってたね」
「メシウマ!」

などのあたたかい言葉が飛び交ってるようです!

そして海外の他の大手ビットコイン仲介業者が共同声明を発表、 「今回の問題はG社の問題であって、 ビットコインのシステムに問題はありません!大丈夫ですて!マジで!」(要約) と、一応火消しのようなものをしています。 「大手銀行がひとつ潰れたからといって、円が無くなるわけではない」 みたいな理屈ですかね。

しかし、確かに「ネット上の架空の通貨」って怪しい響きですよね。 日本銀行のような管理機関もないみたいだし、 仮想通貨なんて全く信用できません! やっぱお金は現金が一番です!


☆   ☆   ☆   ☆


さて、映画『マージン・コール』も金融業界の話なのですが、 アメリカのとある大手投資銀行で、 ある日、とんでもない不良債権を大量に抱えていることに気づくんですね!

そのことに気付いたのは日曜の夜中だったんですが、 月曜の朝には証券取引所がオープンしてしまいます。 「朝までに手を打たなくては会社が潰れてしまう!」

で、深夜に緊急幹部会議が召集されるわけですが、 さあ果たしてどうなるのか! どうするのか! というお話です。

これ、リーマン・ブラザースがモデルなんで、 リーマンのやった「対策」の結果どうなったか世界中が知ってるわけですが、 これを見て思うのは、 さっき「仮想通貨は信用できない」 と言いましたが、 現実に存在する通貨だって全然信用できないってことです!

仮想だろうとリアルだろうと「信用できる貨幣」なんてありません!

人を破産させるのは「架空の貨幣」でも「現実の貨幣」でもなく、 人の欲望だからです!

(2014.02.26)


原題Margin Call
邦題マージン・コール
公開/製作2011年/アメリカ
出演 ケヴィン・スペイシー(サム)、 ポール・ベタニー(ウィル)、ジェレミー・アイアンズ(ジョン)、 ペン・バッジリー(セス)、サイモン・ベイカー(ジャレッド)
監督J・C・チャンダー

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