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イカとクジラ


イカって言えば『侵略!イカ娘』ってありますよね! 僕が愛読している週刊少年チャンピオンに連載されているマンガで、 アニメ化して大ブレイクした作品です! 実は僕はこれ読んだことありませんでした!(長年のチャンピオン読者なのに)

小さい頃って(今でもそんな大きくないですけど身長)(ほっとけ!)買ったマンガ雑誌ってのは勿体無いから面白いものもつまらないもの関係なく残らず読んでたんですけどね。 大人になってから (年齢的に大人になったって意味ですよ!) 「面白いもの」「面白くないもの」「面白くなさそうなもの」を区別し、読まないようになった。 取捨選択することを覚えた。 利益を生まないものを切り捨てる! 蓮舫ちゃんの事業仕分けのように、冷酷に!
というわけで『侵略!イカ娘』も全然面白そうじゃなかったんで読んでませんでしたでゲソ!(←使い方合ってますか?)

あれ、これってイカ娘disってことになんのかな。そういう意味じゃないんですよ! イカ娘ファンとか敵に回すつもり全然ないです! と思いつつ焼き土下座覚悟で「イカ娘」で検索してみたところ、 イカ娘ファンの人も「オチがない」「ストーリー自体はつまらない」 「なんで人気あるのか分からない。拙者は好きでござるけど、ニンニン」 って言ってるみたいなので安心しました! 山田くん焼き土下座の装置は下げていいよ!
でも、じゃあなんで『イカ娘』って人気あるんだろ? …ま、いイカ!(←使い方合ってますか?)

「なんでこんな漫画が売れてるんだろう」って僕が思うのと同じくらいに『イカとクジラ』のバーナード父さん(ジェフ・ダニエルズ)は 「なんでこんな本が売れるんだっ」と自分の書いた作品と自分の好きな作品以外の書物を否定します。気持ち分かります。 僕もアクセス数だけが妙に多いクソつまらないファッキンサイト見て、 「ファック!俺のサイトの方が全然いいのに!」って思うことはまあないですけど(ないのかよ)(ないよ)、 それはそれでこの映画に出てくるお父さんは 「プライドばかり高いダメ人間」 ってキャラクターで、そのダメっぷりが延々と映されるんですが、 ああ、俺もプライドばかり高くって自分と自分の好きなもの以外をすぐ否定してしまうダメ人間だ! と自分を重ねてイヤになりました。 本当プライドの高い人間ほど見苦しいものはないですね! 俺とか!(このテキスト書き終えたら酒飲んで3時間くらい落ち込みます)

自分の嫌いなものを否定してバカにする。 ネットでよくみる「アンチ落合vs落合ファン」みたいですね。 お互いを否定しあい、最後は思考を停止し(バーナード父さんのように)相手を見下したセリフで勝利宣言する。 でもそれって勝利じゃないですよね。目的は 「相手に自分の言うことを分かってもらう」ことだったんだから、 それが出来なかったということは負けです! 敗北です! 「やれやれ、もうあなたの相手はしてられません」は敗北宣言です!

僕のすべき事は、『侵略!イカ娘』を「面白くない」と否定することではなく 「なぜこの漫画が面白いといわれてるか」を理解することだったんですね。

というわけで、今日は『侵略!イカ娘』についてお話しました! (次回はクジラについて掘り下げます) (なぜイカは寿司のネタとして美味しいのにクジラはダメなのか、とか)

(2011.12.30)

原題The Squid and the Whale
邦題イカとクジラ
公開/製作2005年/アメリカ
出演 ジェフ・ダニエルズ(バーナード)
ローラ・リニー(ジョーン)
ジェシー・アイゼンバーグ(ウォルト)
オーウェン・クライン(フランク)
監督ノア・アームバック

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