子供の頃って「こうなったらいいなあ」なんて 空想というか夢想というか妄想を頭の中で思い描いてましたよね! (夢見がちな子供でした!) (今だと「妄想癖」って言われてカウンセラーが付きそうですが!) スピルバーグに憧れて小学生くらいで自主映画を撮るようなクソガキなら、 フィルムを回しながら 「ああ、今ここでUFOが現れて偶然撮影カメラに入らないかなあ」 と妄想しただろうし、 野球少年ならば草野球をしながら、 「ここで土手の向こうにホームランをかっ飛ばして、 それが偶然散歩中の長嶋茂雄に当たりそうになって、 さっと身をかわした茂雄が片手でボールをキャッチ、 「バシーン!」という音と共に回転するボールの摩擦熱で手の皮がすりむけ 『ぐぬぬ…一体このホームランを打ったのは誰だ…ま、まさかあの少年が!?」 みたいな事にならないかなあ、とか (もちろんそのあと莫大な契約金を持ってやって来た読売のスカウトの誘いをキッパリ断り、 契約金ゼロで中日に入団します!)(そして俺ひとりの力で中日を優勝に導きます!)。 読んでるマンガに自分を登場させて大活躍させるアナザー・ストーリーを妄想したり、 自由帳に描いたモンスターをスーパーヒーローとなった自分が倒したり、 公園とか歩きながら 「カワイイ女の子が犬の散歩で通りかかって、 『あ、ハンカチ落としましたよ…』って頬を赤らめ話しかけてきて、 そこから小さな恋の物語が始まらないかなあ」とか、 子供の頃はいろいろ妄想したでしょう! 僕なんかバレンタインの日に学校中の女の子からチョコを(妄想の中で)何万個もらった事か! (たとえ現実には貰わなかったとしても!) (少年は心の中で物語を紡ぐのです!) で、そんな夢見る子供がそのまま大人になると、 妄想と現実の区別がつかずに犯罪者か映画監督か物書きになるわけです! 『スーパーエイト』のJ・J・エイブラムス監督もそういう少年だったんじゃないですかね。 子供の頃に自主制作の8ミリ映画を撮影しながら (あるいは劇場でスピルバーグの映画を観ながら)、 「ああ、NASAが捕まえた宇宙人が脱走しないかなあ」 「そして逃げた宇宙人が偶然僕の回してるカメラに映らないかなあ」 「僕はその騒動に巻き込まれ、NASAに追われながら宇宙人を探す大冒険をするのさ!」 なんて空想し、頭の中で大長編SFファンタジーを紡いでいた。 そしてその夢は大人になって、自らの手で現実のものとなるのです! (スクリーンの中で!) ものを創る人には主に二種類あって、 いや、 一人の人が二つのポリシーを使いわけることが多いと思うんですが、 「他人のために創る人」と「自分のために創る人」。 誰かを喜ばせるために何かを創る、それは素晴しいことです。 でも、やっぱ一番楽しいのは自分が創りたいものを創ることですよ! 少年の頃に夢見た架空の世界の物語を、作品として完成させることですよ! 僕もサイトを作るときは「やっぱ読む人のニーズに合わせた方がいいのかなあ」 と民衆に迎合しそうになるときもありますが! そういうときは、読者に媚びを売って大衆に迎合するようにしています! (ダメじゃん!)
(2013.01.30)
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原題 | SUPER 8 |
邦題 | SUPER8/スーパーエイト |
公開/製作 | 2011年/アメリカ |
出演 | ジョエル・コートニー(ジョー)、エル・ファニング(アリス)、ライリー・グリフィス(チャールズ)、 カイル・チャンドラー(ジャック父さん)、ロン・エルダード(ルイス父さん) |
監督 | J・J・エイブラムス |