『ジョニーは戦場へ行った』は原題を『Johnny Got His Gun』といって 直訳すれば「ジョニーは銃をとった」、 これはアメリカが戦争で兵士募集したときのコピー 「ジョニーよ銃を取ろう」(Johnny Get Your Gun)が元ネタになっていて、 つまり「お前らが銃を取れっていうから取ったら、大変なことになったやないか!」 というお話です。 まあ僕も昔はよくお遣いに行かされて、 帰ってきて買ってきた缶コーヒーを渡したら、 「何やこれ!冷たいコーヒーやないか!ホット言うたやん!」 「いや聞いてないで」「言うたがな!お遣いひとつ満足にできんのか!」 「おまえが行け言うたから行ったんやか!人にもの頼んでといて怒り出すとか意味わからんし! やったら自分で買って来い!アホ!」 なんてよくありましたね。 『ヨウゾウは缶コーヒーを買いに行った』って感じですよ! こっちはよかれと思ってやったのに!ファック! で、ジョニ君の場合は「戦争へ行こう」と言われて戦争に行ったら、 両腕と両足ふっとばされて目と耳と鼻と口がダメになってしまったんですね(ギャー!)。 これは怖いです!死ぬより怖いです! 目も見えない、耳も聞えない、口がきけない、 手足がないから筆談もできません! (鼻はくさい臭いを嗅がなくてすむのでそれほど不便じゃないかも) (あ、でも鼻にピーナツ詰めて飛ばすことが出来なくなっちゃう!) (最悪です!)(鼻ストローも出来ない!今後なにを楽しみに生きていけば!) (鼻エンピツも出来ない!) (それはそれでいい!) 他人との意思の疎通手段がないとかマジ地獄です。 一生ひとりぽっちってことです。 ウサギは寂しいと死んじゃうって言いますが (ドラゴンズには吉見という塁上にランナーがいないと寂しくて死んじゃうピッチャーがいます) (抑えの岩瀬も寂しがり屋です) 、ジョニ君は死ぬことも出来ないのです。 幸せってなんでしょう。 お金を持ってること? 家族がいること? おいしいものを食べること? ジョニ君を見てると、「他人と意思を疎通できる」 ってこと以上の幸せってないと思います。 人を愛したって、愛されたって、美味しいものいっぱい食べたって、お金いっぱいあったって、 世界でひとりぽっちなら全然楽しくありません! 僕もこのサイトでは一方的にテキストを発信するのみで、 誰からテキストの感想を貰うわけでもない、相手の顔が見えない、相手の声が聞えない、 誰ともコミュ二ケイトする事のないネットひとりぽっちですが、 結構楽しいです。(どっちやねん!)
(2011.12.30)
|
原題 | Johnny Got His Gun |
邦題 | ジョニーは戦場へ行った |
公開/製作 | 1971年/アメリカ |
出演 | ティモシー・ボトムズ(ジョニー) |
監督 | ドルトン・トランボ |