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ウィッカーマン



男尊女卑か女尊男卑かっていえば、そりゃ女が偉いに決まってますよ!

まあ自然界を見れば歴然ですよね。カマキリは交尾をしながらオスをムシャムシャ頭から喰って出産のための栄養分にするし (「ムシャムシャ喰って」と「むしゃくしゃしてやった」って似てますね)、 ハチやアリは女王のために奴隷のように働きます。 セミのオスは夏の間ずっと木の幹にしがみついて 「やらせてくださーい!やらせてくださーい!」と大声で泣きわめいています。男カッコ悪い!ベイ村田カッコ悪い! あんた入団当時「自分は読売が嫌いです」って言っとったやないか!

「男の方が肉体的に優れてるぜ!」と仰る向きもありましょう。 ムキムキマンとか筋肉すごいですもんね。誰ムキムキマンて。 これ何でかっていうと、「男は女のために働かなくてはいけない」からです。 いわば国王と兵隊の関係と一緒ですよ! えらい人は武器なんか持たんのです!戦う必要がないから! 女(=国王)は椅子でふんぞりかえって森田一義アワーでも観ながら、 「働いてこーい」「戦ってこーい」と男(=家来)に命令するだけでいいのです。 家来は王様のために毎日体を鍛えなくてはいけません。 主人を守り戦うため強くなくてはいけません。だから男は大きな体で生まれるのです。

女性人権団体とか「この社会は男女に不平等だ!」とか言いますが、その通りですよね! 男は女のために働かなくてはいけない! 男は女を守らなくてはいけない! 苗字を変えることも出来ない!(女は婚姻届1枚で変えられるのに!) おカネを稼ぐのは男の仕事! おカネを遣うのが女の仕事! だから働いてるのは男ばかりです! なんて不平等社会!男にも人権を! 俺も働かないでお金を遣う方に回りたいよ! いっそちんこ取っちゃうか! いやそれ何の解決にもならない!

この『ウィッカーマン』という映画は、「女がえらく、男は奴隷」というこの社会の本当の姿を映し出しています。 実は、現実世界にもシスター・サマーズアイルのような支配者がいて、 世の中に「男尊女卑」って言葉を広めたり、 「女性を平等に!」と市民団体に叫ばせて、さも男性上位社会のような空気を作り、 「実は女の方はえらい」というこの世界の真実をバカな男に悟られないようにしてるんです! バレたら家来ども働かなくなりますからね!

バカとはさみは使いよう!知ってるんだから俺!

(2011.12.30)

原題The Wicker Man
邦題ウィッカーマン
公開/製作2006年/アメリカ
出演 ニコラス・ケイジ(エドワード)
エレン・バースティン(シスター・サマーズアイル)
監督ニール・ラビュート

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