あれは豊臣秀吉がまだ木下藤吉郎だった頃、琵琶湖の南に「金目教」っていう怪しい宗教が流行っていたんですね。 藤吉郎はこれを征伐するために飛騨の里の影一族に助けを求めました。 それが赤い影・白い影・青い影の三人です。 「忍者っていえば黒装束が普通だろ!」って突っ込みたくなりますよね。 赤とか青とか白とか目立ってしょうがねえだろ!ファッキン! でもこれには理由があって、スポンサーがテレビを製造販売するメーカー企業だったんですね。 当時はちょうど白黒テレビからカラーテレビに移行していく時代でした。 そう、忍者の装束がカラーなのは、カラーテレビを売るためだったんですよ! よっ!この商売上手! 抜け目ないねえ日本の商売人は! カラーテレビを売るために登場人物の衣装をカラーにする。 『秘密戦隊ゴレンジャー』が五色なのもそういうわけで、 この「メンバー全員カラー別々システム」は戦隊シリーズに伝統的に受け継がれ、 さらにそれを真似してるのがジャニーズです。 ジャニーズのグループのメンバーには「メンバーカラー」というものが割り当てられ、 たとえば嵐ならリーダーの大野智がドラゴンズ・ブルー、 櫻井翔君はカープ・レッド、 相葉雅紀君はスワローズ・グリーン、 二宮和也はタイガース・イエロー、 松本潤君はサンユニ・パープルとなっています(サンユニってのは昔ドラゴンズが日曜日のナゴヤドーム限定で着ていた紫・袖なしの弱そうなユニフォームのことです) (「着ると弱くなる」ってことで評判でした)。 ジャニーズのファンの子たちは自分の贔屓のメンバーのカラーで着飾ってコンサートに行くわけです。 こういったカラー分けは元をたどればゴレンジャーであり、 ゴレンジャーは赤影・青影・白影からアイディアを頂いてるわけですよ。 言ってみればジャニーズの元祖、 嵐の元祖が『赤い影』であり、主役のドナルド・サザーランドなわけです! それ『仮面の忍者・赤影』や! ドナルド・サザーランド出てない! ドナルド・サザーランドが出ている映画の『赤い影』は、 「ロマンホラー真紅の秘伝説!」 と副題を入れたくなる感じのミステリー・サスペンス・サイコホラー・ラブロマンスです。 倦怠期になっても自分の愛する人のことを信じ続けることが出来るか。 かつて武田鉄也は「信じられぬと嘆くよりも、人を信じて傷つく方がいい」 と適当なことを歌って全国の中高生の心をハートキャッチ大島しましたが、 そんなピュアだった少年少女たちもやがて大人になって、 信じることを忘れ、 人を見れば疑い、 酒を飲んでは愚痴をこぼし、 「ファック!ビッチ!」と汚い言葉を吐いて、 他人の悪口ばかりツイートする。 OH!溢れるゴシップ!僕らはだんだんイヤなやつになっていく! 僕にだって素直な少年の頃があったように、多分あったと思うんですけど。 あったんじゃないかな。あったらいいな。まチョト覚悟はしておけ、って感じですが、 ジョンとローラの夫婦も最初はお互い愛し合い、素直な気持ちで信じ合っていたはず。 夫婦ってのはいつから相手を信じられなくなるんでしょうね。 僕は人の言葉を素直に受け止め、信じることが出来る人間でありたい! 初手から豊臣秀吉だの木下藤吉郎だの言われても、「へえ、そうなんだ!」と素直に受け止める人でありたい! 分割払いで後からたっぷり徴収するくせに「実質ゼロ円」とかいう広告文句にコロッと騙され携帯を乗り換えするバカ正直な人間でありたい! いやそれってバカ正直っていうよりバカ! 言葉のトリックで純情な人だましてんじゃねーよハゲ茶瓶! あ、すみません。和田さんのこと悪く言うつもり全然ありません。 和田さんはブルース・ウィリスみたいで超かっこいいです。
(2011.12.30)
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原題 | DON'T LOOK NOW |
邦題 | 赤い影 |
公開/製作 | 1973年/イギリス・イタリア |
出演 |
ドナルド・サザーランド(ジョン) ジュリー・クリスティ(ローラ) |
監督 | ニコラス・ローグ |