ニホンカモシカ
低山帯から高山帯の森林に棲息する。
通常は単独生活で、四頭以上の群れを作ることはほとんどない。
草や木の葉を食べ、反芻をする。
秋に交尾をし、翌年晩春に一頭の子を産む。
平均寿命は四年ほどで、最長寿命は二十年を越える。
ニホンジカと違って雌雄ともに角を持ち、角は生え変わらない。
四国と九州に棲むものは、保護に留意すべき個体群とされている。
日本固有種かつ特別天然記念物。
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普久原、中日に12巡目指名!
11月17日、運命のドラフト。
普久原淳一はその瞬間を、法政大学に設置した記者会見場で待っていた。
法大会見場に流れる重苦しい空気。まだか、まだなのか。
指名が確実視されていた普久原淳一のもとになかなか朗報が届かない。
そんな静まり返った会場に聞こえてきた某TVクルーのひそひそ声…。
「撤収だってさ」。
会場が一瞬にして凍りつき、普久原の顔が青ざめる。
と、次の瞬間携帯の着信音が。待ちに待った指名の一報だった。
中日12巡目、全体でも一番最後の指名に「半ばあきらめていました」
と笑顔がはじける。
肝を冷やしたフライング?に喜びも倍増、会場は温かい拍手に包まれた。
(『週刊ベースボール』 2004.12.7号より)
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実際、普久原の指名は怪しかった。後日談だが、落合監督が
「今のドラフトでは1球団11人以上獲ってもいい」というルールを知らなかった
ことが明らかにされている。
現行のドラフトは12球団全体での上限は決められているが、1球団の上限はない。
これを落合監督は「1球団10人まで」と思い込み、10人をリストアップ。
それに石井裕也(三菱重工横浜ク)の緊急指名が入り、
11人目に下がった普久原は指名されないケースもあったのだ。
普久原は指名会見の席上、1枚の決意表明を見せた。
そこにはヘタクソな字でこう書いてあった。
決意表明
オレ、普久原淳一は、
日本一への宿題は、
オレ流とカモシカ流で
解決す竜!
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…スマン、全く意味が分からん。
普久原の学生時代のニックネームが「カモシカ」だったらしいが、
だいたいカモシカって「足が細くて長い女の人」の比喩じゃないのか。
足が細くて長いことが野球と何か関係あるのか。
日本語の文法もメチャクチャだし、
「す竜」も何て読むんだ。「流」なら「る」という読み方もあるが…。
「…普久原、こいつは中日では久々のイロモノになるな」
と誰もが確信した。
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