横浜は進藤が出るのか出ないのか今ひとつはっきりせず、ポジション争いさせられるかも知れない。 読売は広沢・石井の例を見るように、一流選手を獲るだけ獲ったらあとは飼い殺しにされる可能性がある。 中日は「読売が手を挙げたから」って理由で声かけて来ただけで、本当は獲る気なんかサラサラなさそうだ。
揺れる江藤の心に決断をくだしたのは、長嶋監督のひとことだった。
「江藤君には33番を考えてるんだよ」 「えっ、耳(33)!?」 耳(33)が性感帯の江藤に、これは効いた。 甘美な言葉にすっかりメロメロになった江藤は、即座に読売入りを決断したのだった。