（４４） 二刀とも叩き折る
試合後、 「継投ミスかな」 と振り返った監督タニシゲの言葉が、全てだった。
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能力名 『二刀流』
（ツイン・ソード） 【効果】 ずんどらごの永久欠番・ニシザワとハットリも投手兼野手の二刀流だったが、 それは「なかったこと」になっている |
今年から交流戦はセの本拠地試合がＤＨ無し、パの本拠地試合がＤＨありに変えられ、 「普段見れないオータニのバッティングを札幌ドームのファンが見れる！」 と新聞の話題になっている。
オータニのバッティングは 野手で出場しているときに札幌のファンも見ているはず だが、それは言わない約束だ。 札幌のファンはあくまで「ピッチャーで出てるときにオータニのバッティングが見たい」 という事になっているようだ。
この日は「７番ピッチャー」として打席に立ったオータニだが、 ヤマイ＆タニシゲのオータニ対策は万全だった！
| オータニの打席結果 | |||
| 第１打席 | ２回裏 | 無死 | ライトフライ |
| 第２打席 | ３回裏 | 二死満塁 | レフトフライ |
| 第３打席 | ５回裏 | 二死二塁 | サードファウルフライ |
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能力名 『打刀粉砕』
（スリー・オクトパス） 【効果】 オータニのバッティングを完全に抑え込む （ただしオータニ以外の全打者にパカスカ打ち込まれるという副作用あり） |
オータニ以外の打者に４失点という誤算はあったものの、とりあえず オータニだけは完璧に抑えた ので、この戦いはヤマイ＆タニシゲの完全勝利、 特に２打席目と３打席目は得点圏にランナーを置いて余裕で打ち取っており、 ハムとしては ７番で打線が切れるという、 「７番オータニ」が完全に裏目に出た格好になった。
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そして一方、投手・オータニの方はといえば、 ５回までは２安打０点と完全に「死んだふり」をしていたずんどらご打線だったが、 ６回に 隠していた牙 を剥いた！
| ６回表ずんどらごの攻撃 | |||||
| 状況 | 打順 | 打者 | 結果 | スコア | 対戦投手 |
| 無死 | ９番 | 岩崎 | 四球 | ０−４ | 大谷 |
| 無死一塁 | １番 | 大島 | 中安打 | ０−４ | 大谷 |
| 無死一三塁 | ２番 | 荒木 | 四球 | ０−４ | 大谷 |
| 無死満塁 | ３番 | 森野 | 左線二塁打 | ３−４ | 大谷 |
| 無死二塁 | ４番 | ルナ | 右安打 | ４−４ | 大谷 |
| 無死一塁 | ５番 | 和田 | 左安打 | ４−４ | カーター |
| １死一三塁 | ６番 | 平田 | 二ゴロ | ５−４ | カーター |
| ２死一塁 | ７番 | 堂上直 | 二併殺打 | ５−４ | カーター |
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能力名 『投刀粉砕』
（ピンポイント・アタック） 【効果】 ５回まで全く打てないフリをしながら１５８キロの球に目を慣らすことに専念、 ６回に一気に爆発してオータニをＫＯ |
ずんどらごは集中打で５点をもぎとり試合を逆転！
元祖二刀流 の先輩をを永久欠番に持つずんどらごが、 二刀の若僧を粉々に粉砕したのだった。
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ところが、このあとに とんでもない誤算 が待っていた。
ずんどらご１点リードで迎えた７回、 先頭のヨーダイカンに同点ホームランを浴びると、 ２死一二塁としたときに、 ７番ピッチャーの代打として出たシンゴ・イシカワに、 痛恨の負け越し３ランホームランを浴びたのである！
７番ピッチャーの代打…
オータニだったら抑えていたのにィ！
ハムに取っては、「７番オータニ」でこの打順が代打枠になった事が、すっかり功を奏した格好になった。
| ５月２０日（火）札幌ドーム | |||||||||||||
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | R | |
| 中日 | ０ | ０ | ０ | ０ | ０ | ５ | ０ | ０ | ０ | ５ | |||
| ハム | ２ | ０ | ０ | ０ | ２ | ０ | ３ | ０ | ｘ | ７ | |||
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【中日】山井、高橋聡、又吉、パヤノ、祖父江−谷繁 【ハム】大谷、カーター、石井、クロッタ、増井−大野 | |||||||||||||
試合後、監督タニシゲは「継投ミスかな」と振り返った。
（うっかりオータニを早い回でＫＯしてしまい、ハムに） 継投 （をさせてしまったせいで、オータニに４打席目を回さなかった） ミス という事だ。