(33) ハマダ、4四球完封!
ケンシン・カワカミがギックリ腰で先発を緊急回避、
代替先発には4日前に中継ぎで投げた
タツロー・ハマダ
が大抜擢された!
能力名 『二年目の小僧、習わぬ完封をする』
(ピッチャーズ・モデル)
【効果】 他のベテラン投手陣はハマダのピッチングを見て先発投手の心得を学ぶ
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2年目で1軍初先発となったハマダは両親に連絡もせず緊急登板のマウンドに上がり、
なんと
9回完封してしまったのである!
5月7日(水)ナゴヤドーム
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1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
R |
阪神 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
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0 |
中日 |
0 |
0 |
3 |
0 |
4 |
0 |
0 |
0 |
x |
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7 |
【阪神】岩崎、玉置、高宮−梅野
【中日】濱田−谷繁川
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お立ち台に立ったハマダは意外なことを言った。
「四球が多かったのが、反省点です」
ええっ!?
完封してるんだから、四球なんか十個出そうが百個出そうが関係ないじゃん!
どんだけデニーさんの説教に脅えてるんだよ!
能力名 『精神的四球攻撃』
(メンタル・カウンター)
【効果】 デニーさんが毎回毎回「四球はダメ」
「四球を出すのはメンタルのせい」と投手陣にプレッシャーをかけるので、
「四球を出したらデニーさんに怒られる!」とデニーさんに対してのメンタルが弱くなる
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ハマダの帽子のひさしにはマジックで
「無四球」と書いてあるらしい。健気な話だ。
(なお効果のほどは)
最近はデニーさんだけでなくタニシゲ監督まで、「先頭打者にいきなり四球では」
と、
「先頭四球=失点」
と決めつけて投手陣にプレッシャーをかけてくる。
テレビやラジオの中継でも「ずんどらごは先頭打者に四球を与えると、
高い確率で失点します!」と連呼している。
四球なんて出してもそのあと抑えればいい話。
「先頭打者の四球は失点につながりやすい」
なんてただの都市伝説だよ!
そこで、調べてみた。
☆ ☆ ☆ ☆
上記表は、開幕からここまで、
ずんどらごの投手陣とイニングの先頭打者との対戦結果である。
(赤背景に白抜きは失点イニング)
この表を見れば
ひと目で分かる
ように、
この表を見ればひと目で分かるように、
先頭打者にフォアボールを与えたのは、対象294イニング中33イニング。
そのイニングで失点したか、ちゃんと抑えたかは、以下の結果となった。
あかんやん。
☆ ☆ ☆ ☆
「先頭打者に四球を出したからって、そうそう簡単に失点するもんじゃないよ」
ということをデータで証明しようと思ってあくせく表を作ったのだが、
どうやら「先頭打者への四球は失点につながる」というのは
本当だった
ようだ。
(だいたい2回に1回は失点することになる)(厳密には45%)
<< イニング先頭打者の成績によるイニング失点率 >>
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失点あり |
失点なし |
出塁 |
内野安打 |
3 |
57% |
1 |
20% |
外野安打 |
20 |
16 |
2ベース |
5 |
3 |
3ベース |
1 |
0 |
本塁打 |
3 |
0 |
振り逃げ |
0 |
1 |
エラー出塁 |
1 |
0 |
四球 |
15 |
18 |
死球 |
0 |
2 |
アウト |
外野アウト |
7 |
43% |
34 |
80% |
内野アウト |
21 |
78 |
三振 |
8 |
57 |
逆に、先頭打者をアウトにすればそのイニングを抑えられる確率は80%!
ちなみに、四死球以外(ヒットなど)で先頭打者が出塁したときの失点率は59%で、
解説者がよくいう
ヒットよりも四球出塁の方が失点しやすい
という話は(ずんどらごに関しては)
ウソである。