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5/09(日) ●中日0−9ヤクルト○
(ナゴヤドーム)

▼朝倉、2回KO
「バカなっ、朝倉ほどの男が…!」
交流戦を控えレギュラーシーズンの前半最後の試合、 前回好投を見せた朝倉だが、まさかの2回4失点でマウンドを降りた。
朝倉

▼朝倉の計算
だが、朝倉ほどの男がこんな簡単にKOされるわけがない。 この2回降板には大きな意味があるに違いない。
以下の表は、中日一軍投手陣の登板スケジュールである。 (5/9試合前時点)

  







5/03 -- -- --
5/04 -- -- -- -- --
5/05 -- -- --
5/06 -- -- -- -- -- -- --
5/07 -- -- -- -- -- --
5/08 -- -- -- -- -- --
5/09
5/10 試合なし
5/11 -- -- -- -- -- -- --
5/12

これを見ると、5/12から始まる交流戦のため、 中継ぎ陣の登板があらく開いているのが分かる。
朝倉
「みんな、最近投げてないなあ…」

それもそのはず、前日5/7は山内→高橋、 その前5/6は中田賢→浅尾と、2試合で4投手しか使ってないのだ。 先発が良過ぎるというのも考え物だ。 このまま交流戦に突入すると、

・岩瀬…中
・鈴木…中
・長峰…中
・清水昭…中
・平井…中6日
・浅尾…中4日
・高橋…中3日



と、初日に全員が登板したとしても中継ぎ陣は まるで先発ピッチャーのような登板間隔 になってしまうのである(!)。
岩瀬
「それは困るよ、 何とかしてよ、モン太!」
朝倉
ケン太っス」

朝倉は考えた。
「このまま交流戦に入ったら
5月09日(日) ナゴヤドーム
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
ヤクルト 4 0 4 1 0 0 0 0 0 9
中日 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
【中日】●朝倉→清水昭→長峰→鈴木→岩瀬
【ヤクルト】○村中→松岡→林昌勇
【本塁打】デントナ7号(朝倉)、ガイエル10号(朝倉)
▼交流戦へ
この後は交流戦が始まるが、 今年は珍しく落合監督が監督コメントを発表している。抜粋してみよう。

質問: 開幕してある程度の時間がたち、各チームの戦力、戦略もある程度見えてきたと思います。 その上で、現在のチーム状況はいかがでしょうか?
落合監督: 皆さん、ごらんの通りです。

質問: 日本生命セ・パ交流戦を行う上で、ふだん対戦機会の少ない他リーグチームと戦うときに、 監督として何か特別な準備、心構えはありますでしょうか?
落合監督: 特にありません。
中継ぎ陣は調整不足で大変なことになる。 ここはオレが、早いイニングでKOされて、 みんなに調整登板させよう!

キャリア的には投手陣のリーダーといっていい朝倉。 若い連中を万全の状態で交流戦に突入させるため、 あえて自ら泥を被り、 2回
KOでスピード降板したのである。
朝倉のニクい心遣いでこの試合こそ落としたものの、 得たものははるかに大きい「価値ある1敗」となったのだった。
よくぞ (中継ぎ陣の調整)試合を作った朝倉!えらいぞ!


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