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評論家ごっこ  僕は「遠距離恋愛評論家」である。 インターネット+携帯電話の時代になって、 遠距離恋愛のハードルは随分と低くなった。 ネットの普及により「距離」というものの概念は薄まり、 そのうち故郷へ帰省するのにも、 自分のアバターがネットを通じて実家のパソコンに訪問して 「ただいま〜」などと言い、 親戚の子(のアバター)にネットマネー(クレジットカード決済)でお年玉をあげる、 なんて時代が来るかも知れない。
(2010.1.29)

 かつてゲームの世界で恋愛シミュレーションゲームが大ブームになったときがあった。
 しかし、当時の技術では、精神的な恋愛は出来ても肉体的な恋愛は出来なかった。

 今はどうか?

 Wiiのようにプレーヤーが体全体を動かしながらプレイするゲーム機が出た今、 ネット対戦を使って「肉体的な恋愛シミュレーション」は可能になったのだ。

 具体的には、男性側のプレーヤーはズボンの後ろポケットにWiiコントローラを入れ、 を激しく振る。

 それに反応し相手側(女性側)のWiiコントローラがブルブルと振動する。 女のプレーヤーはそれを

コラコラ

 このように、Wiiのような体感マシンがあれば肉体的シミュレーションは可能で
あり、特定ソフトに特化した「男性専用コントローラ」「女性専用コントローラ」により、 さまざまな試みが出来るだろう。

 専用コントーラを自分サイズにカスタマイズして、 意中の女性(男性)にプレゼントなんてのも洒落たものだ。 (バレンタイン・チョコに代わる新しい愛の告白イベントとなるだろう)

 腰の動きがそのままコントローラを通して伝わるのだから、 スピード、スタミナもほぼ現実と一緒、リアルな感覚を味わえる。
 結婚前に体の相性も確認出来るし、 何より 遠距離恋愛 に最適である。
 遠く会えない二人。携帯電話やインターネットで顔や声は確認できる。 しかし、解消出来ない大事なこともある。

 そんなとき、 この「Wiiで遠距離恋愛(専用コントローラ付き)」(←今名づけた)があれば、 すべての不満をクリア出来るのである! Wiiがすべての遠距離恋愛カップルを救うのだ!

 任天堂さん、是非作ってください! (アイディア料は僕の銀行口座に)

 一方で、「Wiiを使って誰とでも浮気が出来る」という側面もあるが、 これはこれで需要があるだろう。


 しかし残念ながら、現時点(2010年1月)で「Wiiで遠距離恋愛」を 任天堂さんがまだ作ってくれていないため、 遠距離恋愛をしている男女は、日々を悶々と過ごさねばならないのである。

☆  ☆  ☆

 和田一浩少年は幼少期、中日ドラゴンズに恋をした。

 恋に落ちた少年は、名前を覚えてもらいたい、 一緒になりたい、 そんな思いで野球の猛練習にハゲみ、いつか一人前の立派な男になって、 向こうから告白されるような選手になろうと頑張った。
高校時代の和田
 そして県岐商では4番キャッチャーで甲子園にも出場し、 ドラフト候補としてリストアップされた。 だが。

 1990年、矢野輝弘。
 1994年、三輪敬司。
 1996年、中野栄一。

 三度のドラフト機会(高校3年時、大学4年時、社会人2年目)で、 中日はいずれも 捕手を補強ポイントに挙げながら、 和田の名前は呼ばれなかった。
 ハゲしいショックを受けた和田は涙をこらえ、 遠い遠い埼玉の農村に、お嫁に行ったのだった。
ドナドナ
 しかし、和田の「遠距離片思い」は遠く離れても続いていたのである。

 和田は西武で実績を積み重ね、11年かけてFA権を取得し、ついに、 三度フラれたドラゴンズに「あなた無しでは生きていけません、うちに来てください!」と 逆告白をさせたのだ!

和田、入団会見

 現在、遠距離恋愛で悩んでる人は、和田さんをお手本にするといい。

 遠距離恋愛に必要なのは、ショボくれて塞ぎこむことじゃない。 離れてる間にいかに自分を磨き上げ、 相手に「どうしても来て欲しい」と告白させる男(女)になるか、 その情熱と努力であると。
 和田さんの背中が、そう語っている。




はじめてのドラゴンズ Platinum