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評論家ごっこ  僕はビッグバスト評論家である。 月亭歌朝は『嘆きのボイン』の中で、 「大っきいのんがボインなら、 小っちゃいのはコインやでえ」 「もっと小っちゃいのんはナインやでえ」と歌っているが、 歌朝先生によれば女の人の胸には「日頃の不満」がたまっていて、 悲しいことがあるたび、 どんどん膨らんで大きくなるというのだ。 だから僕は胸の大きい女性を見ると、 「ああ、この人は何とたくさんの不満を抱えているのだろう」 と驚き、たじろぎ、そして優しくなるのである。
(2010.2.13)

 カイロの北東160キロ、エルカンタラで発掘された神殿の壁画に、 古代エジプト文字で 「巨乳好きは人間のクズ」 と書かれていた事が最近学会で発表されて話題になった(注1)。
古代エジプト文字
 現代社会でも、「俺、貧乳好きなんだ」と言うと 「へえー」と普通の反応がかえってくるが、「俺、巨乳好きなんだ」 などと言おうものなら、「え!?こいつ変態!?」 とでもいうような目で見られるという。
 女性でも、「あたし、貧乳なの」は(TBSの小島慶子アナ始め)口にするのにさほど抵抗がないようだが、 「あたし、巨乳なの」と言う人はあまりいない。そこには 「貧乳は自己申告してもいいが、巨乳は自己申告してはダメ」 という社会の不文律がある。
小島慶子
 「貧乳はOK、巨乳はNG」という社会。
 なぜ男は巨乳好きを宣言してはいけないのか?
 なぜ女は自身が巨乳であ
ることを自己申告してはいけないのか?

 その答えは、冒頭の古代エジプト文字の言葉の通りである。 「巨乳好きは人間のクズ」 という古くからのことわざがあるからだ。

 そして女性が「巨乳を自己申告しない」理由は、 クズ男が寄り付かないよう、 自分が巨乳であることを(少なくとも結婚するまでは)隠し続けているからである。

 日本の着物が胸をきつく締めるようになっているのは巨乳がバレないようにするためだし、 インドのサリーもまた然り、だ。
日本の着物
インドのサリー

 何故このような風潮が生まれたかは、 世界各国に類似の伝承があるが、 日本の場合は 古事記および日本書紀 にそれに関わる記述がある(注2)。

☆  ☆  ☆


 日本の初代天皇にあたるニニギニミコトは、 コノハナサクヤビメに一目惚れし、結婚を申し込む。

 サクヤの父神は大いに喜び、 サクヤの姉・イワナガビメも一緒にニニギに嫁がせた。

 しかしニニギは巨乳好きでは無かったので、 イワナガを父神に返却してしまった。

 父神は大いに嘆き、 「サクヤは美しさの象徴、 イワナガは永遠の命の象徴だったものを」 と言い、これによりニニギは永遠の命を手放した。
 こうして、天皇の一族は天孫(天の神の子孫)にも関わらず、 時が経てば死んでしまう「人間」と同じ存在になった。

☆  ☆  ☆

 これが日本神話の「天孫降臨」のエピソードである。

 巨乳を拒否したばっかりに永遠の命を失ったニニギ。 このお話が後世に伝えられるうちに、 「巨乳好きは人間のクズ」 という短く簡潔なことわざになった、と言われている。

 さて、中日関係者で「巨乳好き」として特に有名なの
川上憲伸岩瀬仁紀である。
憲伸&岩瀬

 この2人の巨乳好きは本当に有名で、 あまりの好きっ振りに、 毎年オフには地元のテレビ局が巨乳クイズ番組をこの2人のためだけ に企画するほどだ。

 そしていつもマウンド上ではクールで感情を見せない岩瀬も、 この特番のときばかりは、少年のような笑顔で喜びをあらわにするのである。
岩瀬

 では、それほどまでに巨乳好きの岩瀬が「人間のクズ」なのかと言えば、 「岩瀬は神なので(人間ではないので)例外」 という結論が既に有識者の間で出ている。

川上
「お、俺は?」

(注1)…ウソです。
(注2)…ウソです。


はじめてのドラゴンズ Platinum