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落合時代

和田一浩をFAで獲得 2007年

落合博満
ゴ リラの愛称を持つ井上一樹の座を脅かす男がドラゴンズにやって来た。


 埼玉西武からFA宣言した和田一浩だ。

 “ゴリラ”とはアーノルド・シュワルツネガー主演のアメリカ映画で、 筋肉隆々の主人公・ゴリラが悪の組織を懲らしめるお話だ。多分。観たことないけど。

 井上一樹も「正義のために悪は絶対許さない!」 という信念で読売戦などで大活躍するから、 「まるでシュワルツネガーみたいだ!」 という意味で、 一部ファンからは“ゴリラ”の愛称で親しまれてるんだ。

 そこへ、「俺の力もドラゴンズの力になりたい。悪を懲らしめたい。ウホッ」と、 西武から和田がやってきた。

 和田は岐阜の出身で子供のころから熱烈なドラゴンズファン。
 FA流出などで手薄になったドラゴンズ外野陣に 「今こそ俺がドラゴンズを救わなければ!」 と、生まれ故郷に帰ってきたんだね。

 心やさしい和田は自分を育ててくれた西武を出ることに、悩み苦しんだ。 心労が重なって髪の毛が抜けるくらい迷った。
 しかし、武士の心がたぎる和田は 「いざ鎌倉」の精神で、後ろ髪抜かれる思いでドラゴンズのピンチに駆けつけたんだ。

FAが選手の権利なら、 ドラゴンズのピンチに駆けつけるのは地元出身選手の義務だからな。 青コアラ
金コアラ そういえば「武士」って感じするな、和田は。

和田(通常) 和田(武士)



人物紹介
樋口賢
樋口賢
(ひぐち・けん、2008-)
 ロンドン生まれのハーフ。 それまで中日スカウトは何かと中日顔を狙って獲っていたが、 浅尾の大ヒットで味をしめて“イケメン路線”に転換した。 「第二のダルビッシュ」となるか、 あるいは「第二のデニー友利」か。

和田一浩
和田一浩
(わだ・かずひろ、2008-)
 子供のころから中日ファンで、 福留の動向を見ながらこっそりFA宣言。 中日ファン大歓迎のもとにドラゴンズへの円満移籍を果たした。 「子供のころから中日ファン」という免罪符が思いのほか功を奏し、 守備に関しては口うるさい目の肥えた中日ファンを向こうに回しても、 ある程度目を瞑られている。 川上が室内でも帽子を被りっぱなしなのに対し、 和田は炎天下でも帽子を脱いで練習する。 潔いというか男らしいというか、何かのプレイとしか思えない。

デラロサ
デラロサ
(2008-)
 三人の子持ちで愛称は「パパ」。ハイスクール時代に結婚し、 三十一歳だが長男マルコ君はもう十三歳だ。 順調なら五年後には「じいじ」となって親子プレーヤーを目指す。


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