前へ 次へ 目次へ ホーム
落合時代

アジアの頂点に立つ 2007年

落合博満
日 本シリーズを制覇したドラゴンズは、 韓国・台湾・中国の強豪チームがひしめく アジアシリーズ に駒を進める。

 十年前ほど前ならこのメンバーでは日本が一段格上の感はあったけど、 韓・台・中の野球のレベルはこの数年で急成長を見せ、 今ではそれほど差はなくなったことは皆も知ってるよね。

 そしてこの年のアジアシリーズにはもうひとつの大きな意味があった。
 翌年に予定されてる北京五輪の前哨戦として、 ライバルである台湾や韓国相手には 「日本の野球を全て見せることなく、台湾・韓国からは全てを引き出し、 しかも勝つ」、そんな裏目標があった。
 ここで少しでも情報を得ておけば、北京五輪日本代表への最大のサポートとなるからね。

 そういった使命があったからこそ、
  予選リーグではわざと韓国に負けてみせ、情報収集に徹する
 という「星野ジャパンへの援護射撃」をしながらの戦いになったんだよ。

アジアシリーズ予選リーグ
  日本 韓国 台湾 中国 予選順位
日本 --
3-6

4-2

9-1
二位
韓国
6-3
--
11-1

11-0
一位
台湾
2-4

1-11
--
9-5
三位
中国
1-9

0-11

5-9
-- 四位


予選リーグでの韓国戦の負けは星野ジャパンのためだったのか。 青コアラ
金コアラ そうだ。
そのために一試合捨てた。

 そして決勝戦は韓国対日本。。
 ドラゴンズは力を抑えながら微妙なバランスで試合をシーソーゲームの展開にし、 韓国の力を全て引き出した上で最終回に計算通りの勝ち越し、 アジア・ナンバーワンの座に君臨するんだ。

 国際大会の戦い方、相手戦力の分析もできて、 これでもう星野ジャパンは安泰だね!


2007年

アジアシリーズ第一戦

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
SK 0 0 0 1 0 2 3 0 0 6
中日 0 0 0 0 0 0 2 1 0 3

【中日】 ●中田→鈴木→高橋聡→石井
【SK】 ○金広鉉→ 雄天→賈得焔→鄭大
【本塁打】井上1号

アジアシリーズ第二戦

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
中日 0 0 1 0 1 0 1 0 1 4
統一 0 1 0 0 0 0 1 0 0 2

【中日】 ○朝倉→久本→平井→岡本→S岩瀬
【統一】 ●潘威倫→マンロー→林岳平→潘俊栄

アジアシリーズ第三戦

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
中国 1 0 0 0 0 0 1 0 0 1
中日 0 0 0 0 1 2 6 0 x 9

【中日】 ○小笠原→鈴木→高橋聡
【中国】 ●呂建剛→陳坤→王培→張力
【本塁打】井上2号、荒木1号

アジアシリーズ第四戦

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
中日 0 1 0 0 2 2 0 0 1 6
SK 2 0 0 0 0 1 0 2 0 5

【中日】 山井→岡本→○鈴木S岩瀬
【SK】 レイボーン→金広鉉→ 雄天→宋恩範→賈得焔→●ロマノ
【本塁打】井上3号、李炳圭1号、金宰 1号、李晋映1号


前へ 次へ 目次へ ホーム