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落合時代

ドラフトで平田・吉見を指名 2005年

落合博満
こ の年のドラフトから「高校生」と「高校生以外(大学、社会人、その他)」 を別々の時期に行う 分離ドラフト が実施される。

 分離ドラフトは高野連からの要望で、 従来の十一月実施のドラフトだと 「高校生の進路がドラフトが終わるまで決められない」 という理由らしい。
 高校三年生は夏の大会で部活動が終わっちゃうから、 「指名されるかどうか微妙な選手」 は就活していいものかどうか、困っちゃうからね。

プロ志望の高校生は「プロ」か「社会人野球」なのか「一般の会社に就職」か、 ドラフトが終わるまで進路も決められないからな。 青コアラ
金コアラ アマ側もその方が都合がいいし、 プロ側も早めに契約できれば練習法の指導とか出来るしな。

 ただ、ドラフトを分割するのはいいんだけど、 十二球団会議では大学・社会人の逆指名を「希望枠」として残したままにしたもんだから、 場合によっては 社会人のナンバーワンと高校のナンバーワン選手を両獲り出来る という、欠陥ルールで分離ドラフトはスタートした。

 これまでは社会人の逆指名を獲れなかった球団は 高校生の有力どころを一位指名することで何とかバランスを保ってたんだけど、 分離ドラフトだとドラフトの本来の目的である“戦力均衡”が機能しないよね。

また「読売のためのドラフトルール変更」か。 青コアラ
金コアラ また「読売のためのドラフトルール変更」だ。

 こうして始まった“不公平ドラフト”だから、 中日はまんまと社会人と高校生のトップクラスを両獲り出来たんだ (オイ)

 高校では甲子園で一試合三本塁打を放ち「清原以来の大物」として名を轟かせた 大阪桐蔭の平田良介を一位指名、 社会人では 「ケガさえ無ければ社会人ナンバーワン級」 といわれるトヨタ自動車の吉見一起を自由枠で獲得した。

 指名後、某局のスポーツバラエティ番組に出演した平田は、 衝撃の直筆プロフィール を全国の野球ファンに公開する。

平田のプロフール

 ・・・・・・・・。

 このところ優等生タイプの指名が多かった中日に、久し振りのバカが来た。

 このフリップで中日ファンのハートをがっちりキャッチした平田は、 ファンからは“ヤキソバ”の愛称で親しまれ、 一躍中日のアイドルになるんだ。


2005年
ドラフト
2005年ドラフト

人物紹介
吉見一起
吉見一起
(よしみ・かずき、2006-)
 中日の「もう一人のカズキ」。 社会人ではナンバーワン右腕の評価だったが、故障で他球団は撤退。 中日スカウトの「入団後数年はリハビリ期間でいい。長い目で見る」 という熱心な誘いでドラゴンズに希望枠入団した。 そして三年目に見事に復活。次世代エースの期待がかかる。

藤井淳志
藤井淳志
(ふじい・あつし、2006-)
 前から見るとスーツ姿、後ろから見ると全裸という 「貧乏っちゃまスタイル」で一躍色モノデビュー。 優勝直前の東京合コンをスクープされ、 「お持ち帰り失敗の藤井」と呼ばれるようになる。 愛称は「和製バーフィールド」。

新井良太
新井良太
(あらい・りょうた、2006-)
 阪神・新井貴浩の弟。 細かいことにこだわらない豪快な空振りと、 一塁すら満足に守れない守備はデビュー当時の兄以上との声も。

柳田殖生
柳田殖生
(やなぎだ・しげお、2006-)
 野茂英雄が主宰するクラブチーム初のプロ野球選手という事と、 入団会見に婚約者を連れてきたというエピソードが今のところのアピールポイント。 そろそろ本業での話題が欲しい。

斉藤信介
斉藤信介
(さいとう・しんすけ、2006-)
 ひとり打ち取る度に雄たけびをあげる、 郭・上原以来の“雄たけび系”リリーバー。 自分の持ち味は速球でも変化球でもなく「気合」だと言い放つ。

佐藤亮太
佐藤亮太
(さとう・りょうた、2006-)
 天才左腕。




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