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第二次星野時代


怒涛の開幕十一連勝 1999年

星野仙一
開 幕投手は前年新人王の川上憲伸。二年目にして異例の大抜擢だ。

 先発した川上は六回途中まで好投してたけど、 ドラフト二位ルーキーの岩瀬にスイッチ。 プロ初登板の岩瀬は、まさかの三連打をくらい広島に逆転を許した。

これが 「岩瀬デビュー戦、ワンナウトも取れずKO神話」 だよ。

 しかしゲームの方は打線の爆発で再逆転、 中継ぎ陣の好投でドラゴンズは開幕戦を劇的な勝利で飾る。

 そこから中日はもう止まらない。 あれよあれよの 開幕十一連勝で、四月序盤で中日のセリーグ優勝が決定した んだ。

 それは言い過ぎだ。 青コアラ
金コアラ  まあ途中で一回首位を明け渡しはしたがな。 相手は阪神だったから、全く問題なかった。

中日の開幕十一連勝

 開幕十一試合での平均得点=六・一点。平均失点=一・七点。

 前回優勝時、一九八八年は強竜打線による豪打爆発の優勝だったけど、 この年は「投手王国」として点を取らせない野球、 守りの野球でセ界を席巻したんだ。

 そして、鉄壁の投手継投の軸となったのがデビュー戦でKOされた岩瀬仁紀。 山田久志コーチはデビュー戦ボロカスだった岩瀬を「これからも使い続けます」と言って、 星野監督も投手に関してはすべて久志コーチに任せた。 そして、岩瀬という絶対神が誕生するんだ。


1999年
ベストオーダー
1999年ベストオーダー


人物紹介
ゴメス
ゴメス
(1997-2002)
 中日の歴代外国人の息子の中ではもっともファンに愛された レオナルド・ゴメス・ジュニア君の父親。 明らかに手首回っているのに「ボール!(ノースイング)」と 審判にジャッジさせる芸術的ハーフスイングはもはや伝説。

中村武志
中村武志
(なかむら・たけし、1985-2001)
 よく星野監督に(プレー中なのに)ベンチに呼ばれ、 グラウンドに戻って来たときは鼻血を流していた。

安田秀之
安田秀之
(やすだ・ひでゆき、1998-2000)
 愛知・享栄高出身で「藤王二世」と呼ばれたが、 コンビニで問題を起こすこともなく、 今は中日スコアラーとして活躍している。

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