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第二次星野時代

容疑者Tの脱税 1997年

星野仙一
一 流スポーツ新聞『東京スポーツ』の紙面に列島が激震した。


 中日の大物内野手T、脱税!


 中日で大物内野手で「イニシャルT」といえば、T浪さんこと立浪和義か、 大豊泰昭のどちらかだ。どちらも長年中日のレギュラーとして活躍し、 球界でもトップクラスの高給取り、脱税していたとしてもおかしくはない。

 そして十一月中旬、検察庁から脱税選手の名前が公表された!!

脱税選手リスト


鳥越かよ!! 青コアラ
金コアラ 「大物」って身長のことかよ!

 鳥越裕介は身長・百八十九センチ。 確かに小柄な選手が多い遊撃手としては、「大物」と言えるかも知れない。

 この脱税事件は名古屋が震源地とされ、 経営コンサルタントと中日のある選手が導火線となり、 球界全体に脱税の輪が広がっていった。

 中には後に選手会会長になり、 機構側との交渉で何かと裁判・ストライキ・裁判・ストライキ言ってる人の名前も見えるけど、 きっと 裁判所の雰囲気が忘れられなくて、 裁判フェチになってしまった んだろうね。

裁判がしたくてしたくてたまらないんだろうな。 青コアラ
金コアラ 「権利」って言葉も裁判で覚えたんだろう。
裁判のときまで国民の三大義務も知らなかったくらいだからな。 青コアラ


人物紹介
正津英志
正津英志
(しょうつ・えいじ、1998-2004)
 あの伝説の最少派閥“井上組”の構成員だった。 組長・井上、組員・正津という少数精鋭の武闘派だったが、 正津のトレードにより井上組は解散した。

鈴木郁洋
鈴木郁洋
(すずき・ふみひろ、1998-2002)
 シドニー五輪日本代表の正捕手。愛称は「シドニー」。 五輪では打率三割の大活躍、 控え捕手の阿部とかいう目が離れたタラコ唇の若僧に、 キャッチャーの基本指導をしてやった。

井端弘和
井端弘和
(いばた・ひろかず、1998-)
 シニアリーグ時代に野村夫人と知り合い可愛がられ、 中日では落合夫人に可愛がられている。 沙知代・ノブタンという大変なお姑さんを二人も持ってしまったことに、 明子は気付いているのかいないのか。

高橋光信
高橋光信
(たかはし・みつのぶ、1998-2006)
 ナゴヤではちょっと名の知れた腕のいい板前。 今は関西の味を勉強に阪神球団に身を置いてるが、 オフになるとナゴヤに帰ってきて寿司を握る。 口癖は「おめえに海苔はまだ早ぇ」。

白坂勝史
白坂勝史
(しらさか・かつし、1998,2000)
 このときのドラフトでの星野監督の 「まさか白坂がこの巡まで残っているとは」 という発言はその年の流行語大賞にノミネートされた。

清水清人
清水清人
(しみず・きよひと、1998-2005)
 引退後は漁師になった。

ウイリアムズ
ウイリアムズ
(1997)
 好きな食べ物は「陸で獲れたもの」、 嫌いな食べ物は「海で獲れたもの」。 エビフライと櫃まぶしが食えずに退団した。



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