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第二次星野時代

韓国のイチローを獲得 1997年

星野仙一
パ ウエルを解雇し、大豊・矢野を放出。 一九九七年オフ、星野監督はチームの大変革に動いた。

 合言葉は『チェンジ』。 オバマよりだいぶ前に星野監督はチェンジをキャッチフレーズにしてたんだね。

 一発に頼る野球を捨て、 長打力よりも小技・走力を重視、 「昨日までのドラゴンズの野球は捨てろ!」 と今度こそ機動力の野球を作り始めた。

 そしてこの頃、 「山崎・立浪とイチロー、二対一のトレードか」 なんて噂話が(主に東スポで)囁かれ、 中日がイチロー獲得に乗り出していると伝えられた。 何せ落合を獲ったときは世紀のトレードを実現させた星野監督、 「あり得ない事じゃない」と、 新聞やファンの間では「中日・イチローもうすぐ誕生」「交換要員は誰だ」 とさまざまな憶測が乱れ飛んだ。

 そして、ついに!

 韓国の イチロー、中日入団決定!

 のビッグニュースが流れたんだ。

韓国のな。 青コアラ
金コアラ 韓国のさ。

 韓国のイチローこと李鐘範(リー・ジョンボム、通称 J.LEE)の売りは 韓国で“風の子”と呼ばれた俊足。

 J.LEEが盗塁を一個決めると、 ヘルメットにはかっちょいい「忍者シール」が一枚貼られたんだよ。

【忍者シール】
忍者シール 忍者シール 忍者シール 忍者シール 忍者シール

サーキットの狼みたいだね!
忍者シール(李)
関川も真似っこ
忍者シール(関川)
山崎も…
忍者シール(山崎)
・・・・二個?
付けない方がよかったんじゃ…

人物紹介
李鐘範
李鐘範
(リー・ジョンボム、1998-2001)
 “韓国のイチロー”“風の子”。 フロントは当初 登録名を「ジェリー」なるネズミくさい名前にしようと企んだが、 オープン戦で応援団が「ジェイ・リー」でコールし、 J.LEEに落ち着いた。

ジャービス
ジャービス
(1998)
 外国人枠の事情で一軍登板のチャンスが四試合しかなく、 一勝二敗といいのか悪いのか見極める前に解雇となった。

小島圭市
小島圭市
(こじま・けいいち、1998)
 故障で読売を自由契約、 二年間のリハビリを経てアメリカに渡りマイナーでプレーしたあと、 日本に戻って中日にテスト入団した。 この後、前田勝・辻田・デニーと、 妙に“アメリカ帰り”を雇用するのが一時期流行る。


1997年
ドラフト
1997年ドラフト


人物紹介
川上憲伸
川上憲伸
(かわかみ・けんしん、1998-2008)
 入団当時はフサフサの真ん中分けだった。

森章剛
森章剛
(もり・しょうごう、1998-2005)
 「ショーゴーと呼んでください」と自らの申し出で一年目から登録名を ショーゴーとしたが、みんな「ソンシ(尊師)」と呼んでいた。



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