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高木時代

落合、FA宣言までの経緯 1993年

高木守道
こ こで、 「中日ドラゴンズにおける落合博満の立場」 がどうなっているか、どう思われているかを、 少し意地悪な目線で考えてみよう。

・落合は、ロッテで金でもめて退団したことになっている。
・落合の獲得に伴い、スター選手の牛島が出された。
・億単位の年俸を貰ってるのに、中日では一度も三冠王を獲ってない。
・オフに星野批判をして球団とモメた。
・契約更改でモメて年俸調停まで起こしたカネの亡者。

 ということに、世間的にはなっている。
 それが事実であろうとなかろうと、マスコミはそういう意味合いで報道したし、 ファンはマスコミ以外の情報源を持ってないから、 報道されたことは報道されたままに情報として蓄積される。

落合博満の打撃成績(中日時代)
落合成績

 そんな中で、落合がFA宣言したりしたら…。

 どうなるか分かるよね?

 小室哲哉が逮捕された途端、 「いつかはこうなると思っていた」 「昔からあいつはおかしいヤツだった」 「小室の曲は放送禁止にしてしまえ」 と突然多くの人が言い出したように、 中日ファンや地元マスコミは、 それまでの落合の実績から性格まで全否定 してしまうんだ。

まあ「中日を捨てて読売に行く」こと自体は 著作権詐欺以上に 人としてやってはいけないことだがな。 青コアラ
金コアラ しかしさすが落合、 「読売にFA移籍するとろくなことになりませんよ」 という事を身を持って示すことになる。
泥沼に入ると服が汚れるんだよ、という事を後輩たちに教えたわけだ。 青コアラ
金コアラ さすが球界の先駆者だ。


人物紹介
ジャコビー
ジャコビー
(1993)
 開幕一ヶ月で姿を消した謎の元メジャーリーガー。

ステアーズ
ステアーズ
(1993)
 ジャコビーが何処か行ってしまったので緊急補強で六月から中日に入団した。 一年限りで退団したが、時は流れて二〇〇九年、 四十歳になった今でもメジャーで現役を続けている元気なおじさん。

北野勝則
北野勝則
(きたの・かつのり1990-1998)
 チーム内に 「後がなくなったらサイドスロー転向」 のブームを作った。

井手元健一朗
井手元健一朗
(いでもと・けんいちろう、1992-1999)
 中日最下位の年に先発ローテ兼勝ち負け関係ない中継ぎとして奮闘した。 中日では六年間でわずか三勝だったが、 打線がまともだったら四勝はしていただろう。

鎌仲政昭
鎌仲政昭
(かまなか・まさあき、1988-1995)
 聖千秋『イキにやろうぜイキによ』では「鎌仲」という登場人物が準主役級の 存在感で、主人公の「星野」と「落合」のカップルを盛り立てている。



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