前へ 次へ 目次へ ホーム
第一次星野時代

いち、ろく、ご 1989年

星野仙一
細 か過ぎて伝わらないものまね選手権で一躍有名になった 「落合博満選手の契約更改」。

 あの伝説の「いち、ろく、ご」 がこの年のオフ、披露される。

 年末に行われた一度目の契約更改交渉は保留、 このときマスコミ報道では「球団提示額は一億三千万から三千万アップの一億六千万」 との推定金額が流れていた。

 二度目の契約交渉は一発サイン、 記者会見の席にあらわれた落合は、着席するなり開口一番、

落合の契約更改会見

 と言ったんだ。

この笑顔で言ったわけだな。 青コアラ
金コアラ 照れ屋の落合らしい言い回しだ。 井端あたりなら「よん、ろく、さん」まで狙えるかもな。

 昔から、今でもそうなんだけど、 新聞やテレビで報道される「推定年俸」というのは、 選手側から漏れることはほとんどなく、 球団側からのリークだ。

 この金額は(高ければ高いほど)信憑性が薄くなる。 金額がべらぼうだと他の選手から不満が出るし、 とんでもない裏契約をしていてファンからブーイングがあるかも知れないからね。

 野村克也は後に 「ワシは落合より先に一億円もらっていた」 と言ってるし、 読売時代の落合は四億円を超える年俸を貰っていたとも言われている (マスコミ報道では三億七千五百万)。 読売時代のタフィー・ローズは 「俺は十億以上もらってるのに、球団はマスコミ向けにはその半分だと発表している」 と暴露していた。(ローズに取っては自分の年俸を安く伝えられることは侮辱ということらしい)

 年俸でゴネる選手がよく「後輩のために」なんて言うけど、 だったら金額もぜんぶオープンにすればいいのにね。


1989年
トレード
1989年トレード

人物紹介
ジョージ
ジョージ
(1989)
 ジョージ・ヒンショー。来日時は「ヒンショー」と呼ばれていたが、 貧ショーにつながるということで登録名はジョージとなった。 「球団がくだらない理由で登録名を替えた選手は寿命が短い」 というジンクスを作った。

義信
義信
(よしのぶ、1989-1990)
 陳義信(ちん・ぎしん)。同姓とかいないんだから「陳」でいいのに、 陳だとチンチンみたいだから「義信(よしのぶ)」の登録名になった。 「球団がくだらない理由で登録名を替えた選手は寿命が短い」 のジンクスを後押しした。

永田向平
永田さん
 ナゴヤ球場の名物グラウンド・キーパー。 ナゴヤ球場はこの人が育てた。

永田向平



前へ 次へ 目次へ ホーム