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新しい歴史
阪神、ゼロからの挑戦
八月十一日(火)●阪神―○中日

チェン 前 回は “大和以外完全試合” でファンを魅了した「チェンvs大和」の夢の対決が、 舞台を大阪ドームに変えて行われた!

 実働一年目ながら、チェンから二安打を放ち大器の片鱗を見せた阪神のスーパールーキー・大和。 中日・阪神、未来の両チームを背負って立つ若きホープ二人の対決に、 球場は期待に包まれ、誰もが心躍らせていた。

 一度目の対決。

 一回、先頭の平野がデブアザラシのエラーで出塁すると、 ノーアウト一塁で智将・真弓監督から意外なサインが飛んだ!

 「送りバント」

 なんと、チェンに対し 打率六割六分七厘と圧倒的な数字を持つ大和に送りバントをさせ、 今季チェンに対して 打率〇割〇分〇厘、完璧に押さえ込まれている鳥谷&金本との勝負 を指示したのである!

 (四捨五入して)七割バッターに送りバントをさせ、〇割バッターと勝負?!

 ベンチのサインには逆らえない。
 大和(七割バッター)は、当然のごとく送りバント成功(ヒットが打てるんだから、そりゃ送りバントなんて簡単だろう)、 一死二塁として、鳥谷(〇割バッター)四球のあと、 金本(〇割バッター)がゲッツーを打ってチャンスをぺシャンコと潰したのである。

 大和の第二打席はランナー一塁からまた送りバント。

 もちろんその後の“〇割軍団”からヒットの一本も出るはずもなく、 このチャンスも気持ちよく消え去る。

 やっと自由に打たせてもらった大和の第三打席は強烈なツーベース・ヒット。 結局、この日の大和の対チェン打撃成績は二打数一安打で、 トータル対戦成績を六割としたのだった。

大和・本日の打撃成績
第一打席 送りバント
第二打席 送りバント
第三打席 ツーベース
第四打席 外野フライアウト

ちなみに五番の新井もゼロ割継続中だ。 青コアラ
金コアラ 三・四・五番がゼロ割バッターで、二番打者(六割バッター)に送りバントか。 「チェンジにしてください」と言わんばかりだな。
チェンだけにな。 青コアラ
また打てまチェン… また打てまチェン… また打てまチェン… また打てまチェン… また打てまチェン…

 得点につながるヒットは打てない阪神だが、翌日のデーリースポーツでは (前回の「打てまチェン…」の見出しに続き) 勝敗を忘れさせる面白い見出しで中日ファン及び阪神ファンの心を和ませたのが、 「思わぬクリーンヒット」だった。

  1 2 3 4 5 6 7 8 9   R
中日  
阪神  
【中日】 ○チェン→浅尾→S岩瀬
【阪神】 ●安藤→江草→渡辺
【本塁打】



今日のヒーロー

たいへんよくできました
チェン
チェン
 七回一失点で六勝目。防御率一・四〇で抜群の安定感を見せる。

たいへんよくできました
浅尾拓也
浅尾拓也
(あさお・たくや)
 今日も八回の一イニングを三人であっさり。七月は月間最多ホールドで月間MVPを獲得、 最優秀中継ぎのタイトル争いでも首位を走る。

たいへんよくできました
岩瀬仁紀
岩瀬仁紀
(いわせ・ひとき)
 歴代単独二位の十八試合連続セーブ、歴代三位タイの通算二百二十七セーブを記録。 頼りになるわれらの守護神、いつもいつもありがとう。

たいへんよくできました
井端弘和
井端弘和
(いばた・ひろかず)
 複数年契約トリオの三連打で先制。その長男はいつもホラばかり吹いてて信用されないが、美人の嫁を持つ。

たいへんよくできました
荒木雅博
荒木雅博
(あらき・まさひろ)
 複数年契約トリオの次男はちょっぴりシャイ。でも選手会長や五輪代表で少しずつ友達が増えていて、 今年からは思い切ってブログを始めてみたよ。

たいへんよくできました
森野将彦
森野将彦
(もりの・まさひこ)
 複数年契約トリオの三男。ナイショだけど、 球団マスコットのあいつと時々服を交換して「王子と乞食ごっこ」をしてるんだ。 でも最近は、どっちが王子でどっちが乞食か分かんないね。 (アイツ、結構いい生活してて、女の子にモテるんだぜ!)


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