第140話

立浪、秘めた決意





 8月23日からおよそ1週間続いた夏休みも終わり、 いよいよペナント・レースの再開だ。
 選手たちの休みボケのリハビリのため、 「最初は手ごろな相手から」 というお医者さんのアドバイスもあり、 夏休み明け緒戦はナゴヤドームの対読売戦に決定した!


原 vs 落合

19回戦

1脇谷
2鈴木尚
3高橋由
4
5小久保
6阿部
7二岡
8矢野
9内海
勝利
 
読売
中日 x
1荒木
2井端
3福留
4ウッズ
5オチョ
6森野
7井上
8谷繁
9山本昌

×読2−6中○


 先発した山本おじさんが勝利投手、最後は故障明けの中里が締め、 打つ方では主軸・福留がホームラン、 立浪おじいちゃんが運動不足解消のタイムリー3塁打と、 まさに“リハビリ”と言っていい内容で中日が三分粥でもすするように勝利をおさめた。

 お立ち台は打のヒーロー・福留&立浪。
 そのヒーローインタビューで、立浪の口から 爆弾発言 が飛び出した!


立浪 「後輩(=福留)と一緒にお立ち台てのは嬉しいです。 二人揃ってのお立ち台は、
これが最後になるかも
知れないので…」
福留 「ゲバ!?」
落合親分 「!」
井上選手会長 「!?」



「これが最後になるかも」!?



 ベテラン・立浪の重い言葉。

 それを聞いた瞬間、選手、ファン、関係者、多くの人が一つの“想像”を働かした。

 「まさか、立浪-----------!」

 「ついに…決意したのか…!」


 「メジャー挑戦を!!」



落合親分 「立浪が…?
いや、しかし立浪なら、アメリカの実力プレーヤーと比べても遜色はないべ」
福留 「そうだゲバ。立浪さん実力は僕らがよく知ってるゲバ」
井上選手会長 「そうや!タツさんなら間違いなくアメリカで通用する!」



 立浪のヒーローインタビューでの爆弾発言。
 選手、そしてファンの脳裏には、 来季、立浪がフィールド狭しと 本場・アメリカで大活躍する姿が、 鮮やかに浮かんだのだった。



↓本場・アメリカで大活躍する立浪(写真は合成)

立浪、アメリカに挑戦!


立浪 「あ、いや、そんな深い意味は…」

スタメンで出れないから、ちょっとスネて言ってみただけで…


ぶっちぎ竜