ものがたり

第１６８話

立浪の足×村田の判断×米野の御守

牛島 vs 落合
２１回戦

　序盤、中日が２点を先制し、終盤の７回に一挙３点を取られ逆転されるといった
　前日と全く同じ展開
　で胴上げ日を甲子園に延ばそうと画策した朝倉だったが、中日打線が８回に反撃を開始した！

　一塁に上田、二塁に森野、三塁にウッズを置いて、１死満塁でバッターはタニシゲ！

　ここで落合監督は、これまで“休養”という名目以外では引っ込めたことのないタニシゲに、代打を出す英断を行ったのである！！






	「タニシゲの代わりに俺が打つ… ゴルフで言うペア・マッチみたいなもんやな。よし、このルールは慣れてるで！」

「あーっ！立浪はサードゴロ正面ー！！」

　打球はサード真正面！
　しかしバウンドが高いため、ホームのタイミングは微妙！
　一塁に投げればひとつ確実にアウトだが…！

　-----そのとき、三塁・村田の脳裏に悪魔が囁いた。

「バッター立浪だぜ…ホームゲッツー取れるぜ…」

「村田、ホーム送球ーっ！
　キャッチャー鶴岡、これを取れないーー！！」

米野ボード

　まさかの 村田、２点タイムリー暴投！

朝倉	「タツさんの足が村田にナメられてたおかげで助かったっス！」
立浪	「焼肉付き箱根の宿泊券、忘れんなよ」
タニシゲ	「次、オレ打ちます！」　（←誤解）


	「しかし…大事な試合は必ず相手の暴投で決まるだな…」牛島のメガネ、大丈夫だべか…