第119話

古田、企画不発でメガネパリン


Fプロジェクト



古田 「さあ、今日は我がFプロジェクトのファンサービス企画、 『ダンスミュージックNight』やぞ!」

つば九郎 「『ダンスミュージックNight』って何ですか?」

古田 「選手が打席に入るときの曲が、全部ダンスミュージックに変わるんや。 どや?オモロイ企画やろ?」

つば九郎 「さすが古田さんの考えた企画です!
 カッコイー!」

古田 「そやろ? エヘヘヘ。
地域密着球団・ヤクルトとしては、 東京=若者=ダンスミュージック。 これで若者のハートもがっちりキャッチってわけや!」



ヤクルト vs 中日

9回戦

1青木
2リグス
3岩村
4ラミレス
5ラロッカ
6宮出
7田中浩
8米野
9石井一
メガネvs落合
1荒木
2井端
3福留
4ウッズ
5オチョ
6森野
7谷繁
8英智
9佐藤充


止まらないHa〜Ha



つば九郎 「あれ?岩村さんの登場曲、いつもと一緒ですよ? 今日はダンスミュージックの日じゃないんですか?」

古田 「………」

古田 「つば九郎くん、ちょっといいかな?」




☆   ☆   ☆    ☆   ☆




つば九郎 「岩村さん!岩村さん!」

岩村 「なに? オレすぐ打席なんだけど」

つば九郎 「今日は『ダンスミュージックNight』なのに、どうして岩村さんの登場曲だけ いつもと同じなんですか?」

岩村 「ダンスミュージック?
 誰が使うかそんなダッセェ曲!」

 オレは永ちゃん命なんだよ。

つば九郎 「………」

つば九郎 「で、でもホラ、球団で決めたことだから!
 みんなやってるんだからサ…」

岩村 「球団じゃなくてFプロジェクトが決めたんだろ?
どうせ東京=若者=ダンスミュージックってでも連想したんじゃねえのか」

発想がオヤジなんだよ既に。

つば九郎 「………」

岩村 「話はそれだけか?
じゃ、オレはちょっくらホームラン打ってくっから、しっかり見とけよツバ公」




☆   ☆   ☆    ☆   ☆




古田 「あのヤロウ…監督のいうことに逆らったらどんな目にあうか、 凡退しろ凡退しろ凡退しろ凡退しろ凡退しろ凡退しろ凡退しろ凡退しろ」



岩村、先制ホームラン!

イワムラン


岩村、2打席連発!!

イワムラン


 
中日
ヤクルト x

○ヤ9−7中×


岩村・お立ち台

「永ちゃん最高ッス!」


 連敗すれば自力V消滅という危機のヤクルトだったが、 Fプロジェクト企画『ダンスミュージックNight』を唯一拒否した岩村が大活躍、 チームを救うという皮肉な結果となった。 試合後、ヤクルトベンチからは 壊れためがね が発見されたという。


パリンメガネ


ぶっちぎ竜