第117話

もしも野球が判定制だったら(2)

※本テキストはいつもフィクションですが、 今回はいっそうフィクションです。実在の人物・事件・試合とはいっさい関係ありません。




ベイ−中日の3連戦が終わった。
ジャッジペーパーが配られ、判定のときが近づく…。
静まりかえる球場。両チームとも、互いに自分の勝利を確信していた。



ジャッジ 「ただいまより、3人の審判のジャッジの判定結果をお知らせします!」

ジャッジ 「A審判、2−1で中日!」

牛島監督 「なんでやねんッ!」

ジャッジ 「B審判、2−1で横浜!」

牛島監督 「よーし、よーし」

ジャッジ 「C審判、2−1で……」

牛島監督 「……」

落合親分 「……」

ジャッジ 「浪速の」

牛島監督 「ヨッシャーッ!どんなもんジャーイ!!」



8/1(火)  
中日
横浜 1x 4x
8/2(水)  
中日
横浜 x
8/3(木)  
中日
横浜


ベイ牛島、中日を撃破!

今、牛島伝説の第1章が始まった!

夢をありがとう!感動をありがとう!

次戦もチャンネルはTBSで!


〜 企画制作・TBS 〜



☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆



 しかし、この試合の放送終了後、 予期せぬパニック が襲った!
 放送局にかかってきた電話がなんと5万件以上!
 その内容のほとんどが、

「試合内容では明らかに中日が勝っていた。 横浜を勝たせるために仕組んだ八百長ではないのか」

 という、視聴者からの抗議だったのである!!


- つづく -



ぶっちぎ竜