第103話

長良川の鵜




鵜、白星をくわえる。「パクッ!」



鵜、引っ張られる。「う?」



鵜、白星をはきだす。



鵜匠・落合。「ニヤリ」」






起きる牛島。「夢か…!」



牛島監督 「冗談やない…!
 俺は鵜飼いの鵜ちゃうぞ…!
 どっちが鵜でどっちが鵜飼いか、
 長良川で勝負や!落合!!」



 「交流戦までの成績は読売が独走!」
 「交流戦に入ってからはヤクルトが独走!」

 などは二ュースになったが、 “交流戦後”の成績 は意外に注目されない。
 実は、交流戦明けからのレギュラーシーズンを“セカンド・シーズン”とするなら、 1位は落合竜、2位は牛島ベイなのだ!!


交流戦後のセリーグ勝敗表

中日 ○○○●○○●●○○○     8勝3敗 .727
横浜 ●○○○○○○●●○●     7勝4敗 .636
広島 ○●●○○●●○○○      6勝4敗 .600
阪神 ●●○○○●●○●○○     6勝5敗 .545
ヤク ○○●○●●●●○○○●●   6勝7敗 .461
読売 ●●●●●●●○○●●●●● 2勝12敗 .142


 2006.7.8、長良川球場!
 セカンド・シーズン、頂上決戦!
 溜め込んだ星を、吐き出すのはどっちだ!!





牛島 vs 落合
6回戦
in 長良川球場

1石井琢
2小池
3金城
4村田
5内川
6古木
7相川
8藤田
9吉見
牛島vs落合
1森野
2荒木
3井端
4ウッズ
5オチョア
6渡邊
7英智
8谷繁
9山本昌



牛島監督 「先発は山本昌か…。  フフフ、山本昌ならもって5、6回。 中盤からマシンガン打線爆発や!!」

落合親分 「ピッチャー交代。中田」

牛島監督 「えーッ!!」

そりゃないヨ!



 日程がゆるくなったのを幸いに、 本来なら先発でも勝ち星を計算できる中田を中継ぎにし、 山本昌の“ひとり美味しいとこ取り”

山本昌→中田の
「長良川・鵜飼いリレー」


 を敢行したのだった!!!(ここで鵜はもちろん中田であり、鵜匠はもちろん山本昌である)


↓中田に勝ち星を持ってこさせる鵜匠・山本昌

山本昌「中田〜、勝ち星もってこ〜い」
 
横浜
中日 x

×横1−8中○



山本昌 「ナイス・ジョブ中田君!
 次は先発で4回3分の2を頼むよ!」

中田 「……」


ぶっちぎ竜