第29話

甲子園を静かにしよう



【騒音おばさん事件】

奈良県平群町で主婦のK(58)が、約10年間に亘って大音量の音楽や怒号などの騒音を鳴らし、 傷害容疑で2005年4月11日に逮捕された事件。

Kは隣人のS夫婦に対し、大音量でCDラジカセからヒップホップ等の音楽を流し、 S夫婦宅に面する二階の窓にベランダを新設し、そこで布団を早朝から出し、 大声で『引っ越し!引っ越し!さっさと引っ越し!しばくぞ!』等の怒号を上げ、 “騒音おばさん”としてワイドショーなどに取り上げられ、 全国的な有名人となった。

騒音おばさん



落合親分 「ここが、騒音が社会問題になってるという、例の場所だか?」

森コーチ 「はい!夜中だろうが関係ない大騒音で、ご近所からも苦情が出ているそうです!」



甲子園球場

騒音おばさん 騒音おばさん 騒音おばさん
↑ご近所から苦情が出ている騒音(兵庫県西宮市)


岡田 vs 落合

岡田vs落合

1回戦


落合親分 「この騒音を止めるだぞ。 行って来い、マサ!」

山本昌 「任せてください。今年のボクは新球があるんですよ!」

落合親分 「新球?」

山本昌 「クロック・アップ!」
ジャーーーン!!



説明しよう!

このオフ、毎年恒例の山山杯(山本昌主催のラジコン大会)を中止してまで極秘の改造手術を受けていた山本昌は、 『クロック・アップ』を実行することにより、 ストレートの球速が従来の10%増しになるのだ!! (参考文献『仮面ライダーカブト』)


ゴオオオオオオォ!

クロックアップした山本

130km/h 143km/h


シーツ 「OH!打チ頃デェーース!」

落合親分 「……」



    スコア

☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆


 試合は先発の 山本昌がアッという間にKO され、2番手・中田もその火を消せず、 3回を終わって0−5と阪神の圧勝ムード。 甲子園には『六甲おろし』の大合唱が鳴り響き、 その騒音は通天閣まで届いたという。

 ところが!

 中日は6回、アレックスの3ランなどで4点を返し、4−5と差は1点に!
 ボルテージは最高潮の甲子園の大騒音の中、 6回裏、落合親分はマウンドに3番手・
 石井裕也
 を送った!!



スコア

騒音おばさん 「さあさあ!まだ1点リードしてるよ!逃げ切ろう!逃げ切ろう!」

石井
    6回裏
    鳥谷 三振
    矢野 三振
    桧山 遊飛

スコア

騒音おばさん 「逆転されたわけじゃないよ!勝ち越そう!勝ち越そう!」

石井
    7回裏
    赤星 遊ゴ
    関本 右飛
    シーツ 投ゴ

スコア

騒音おばさん 「……!!」

石井
    8回裏
    金本 三振
    今岡 遊飛
    藤本 三振

スコア




甲子園しーーん

しーーーん…




落合親分 「おつかれ、石井。あとは岩瀬に任せるだ」

石井 「あれ?」

落合親分 「どうした?」

石井 「いや…器械の故障かな…。補聴器の電源をオンにしたのに、甲子園の大歓声が聞こえて来ないんですよ」



Silent K (=甲子園を静かにする男)
石井

石井裕也


勝利

×神5−7中○


つづく

ぶっちぎ竜