第11話

ゲバ菌19号の恐怖 (2)



 妖怪「ゲバゲバ19(ナインティーン)」の体内から突如消えうせた恐怖の『ゲバ菌19号』。
 いったいゲバ菌は何処へ!?

 そして、研究所に緊急連絡が入った!


博士 「いったいゲバ菌19号は何処に…」

ジャビ 「博士!名古屋の方でゲバ・レーダーが反応しました!」

博士 「何っ!? …よし、名古屋に向かおう!!」



 ゲバ・レーダー は全国各地の銭ゲバを探索するレーダーだ。 ちなみにこれを無効化する「アンチ・ゲバレーダー」を、選手会や中スポなどが開発している。

 “アンチゲバレーダー” はゲバをゲバに見せずに庶民を口先三寸で言いくるめる装置で、 名古屋には『アオヤマ』『シブヤ』といった有名なアンチゲバレーダーが存在する。

 これらのアンチゲバレーダー網をかいくぐってゲバレーダーに探知されるとは、よほどのゲバが現れたに違いない。
 連絡を受けた博士は、急いで名古屋へ向かった!



シャオロン 「名古屋へようこそ。博士」

博士 「ゲバ菌19号に感染した疑いがあるというのは、どの人ですか?」

シャオロン 「この人です。ちょっと診察していただけますか?」

博士 「分かりました。では早速…
 オオッ、こ、これはッ!!

シャオロン 「どうしました!?ゲバ菌が見つかったのですか!?」

博士 「これを見てください!」



ドメ菌



シャオロン 「おおっ!これがゲバ菌19号ですか、博士!?」

博士 「いや…これは…違う…!」

シャオロン 「違う?」

博士 「これは…細菌とかじゃなくて…いや、これが彼をゲバにしているのは事実なんだけど…
 細菌っていうか…これは…
 この人が最初から持ってる…
 細胞っていうか…」

シャオロン 「………」

シャオロン 「細胞?」

博士 「うん。」

シャオロン 「最初から?」

博士 「うん。生まれつき。」



ドメ菌



つづく

ぶっちぎ竜