2005/04/05(火)〜7(木) 古田のストライキ


 いったい、昨年のあの“出来事”は何だったのだろうか----。

 あれは闘争だったのか。
 和睦だったのか。
 破壊だったのか。
 創造だったのか。
 闘っていたのは誰と誰で、誰のために闘ったのか?
 何のために闘ったのか?

 秋が過ぎ、冬が過ぎ、春の訪れとともにプロ野球が開幕すると、 そこには、ガラガラのスタンドと、低迷する視聴率と、 一歩も進まない「改革評議委員会」があるだけで、 変わったことといえばボールを抱えた一匹の犬が、市民球場のグラウンドを走り回っている事くらいだった。

 そして今、一人の男が立ち上がる!!

 そう!!
 「闘う選手会長」「5位と6位の試合なんか誰が見に行くんですか? 誰も行きませんよ」
 古田会長である!!

 「みんな、あのストライキを忘れてはいけないッ!!」


古田、一人ストライキ!


 古田は、セリーグ開幕と同時に、自らとファンを試練の谷底に落とす、
 一人ストライキ
 を始めたのである!!!


「アッ君、開幕から20打席連続ストライキ!」

4/1(金) 三振 右飛 右飛 捕邪
4/2(土) 三ゴ 三振 二ゴ 右飛
4/3(日) 三振 中飛 中飛 遊ゴ
4/5(火) 一ゴ 左飛 三ゴ 遊直
4/6(水) 一ゴ 左飛 三ゴ 遊直


古田

「フフフ…。プロ野球は勝ち負けよりも話題性とファンサービスや! って言ってるのは別に俺やなく、 マスコミや星野監督やけどな。 最初は苦悩で始まるシーズン。そして劇的な2000本安打達成! オフには『古田敦也、涙の2000本安打ストーリー』の本とDVD発売で大儲けや!! 今年も本をバンバン出版するでぇ!! 要は今どきの野球選手はプレー内容じゃなく、 どれだけ話題を集めるかなんや!欽ちゃん球団がいい例やで!」

落合

「…古田はひどいスランプのようだな。ようし、ちょっくらオラが塩を送ってやるべ」


 1・2戦と古田の安打はおろか出塁もストライキで迎えた第3戦、 中日はなんと、先発に 小笠原 を持ってきたのである!!
 ええっ!?
 オープン戦では2軍で中継ぎやってた小笠原が、いきなり先発!??


古田

「ゲゲッ、小笠原!? 山本昌やないの?」

落合

「小笠原が相手だば凡打を打つ方が難しいべ。これでスランプば脱出すろ、古田」


 そして、古田が目をつむって振ったバットは快音を発し、ライトへ飛んで、ヒットとなった。

 ストライキ、20打席で終了。


古田

「…チッ。まさか目をつむって振った当たりが、ヒットになるとはな…。 なあに、まだまだ話題性はある。次は、盗塁刺殺ストライキや!!」


 出塁ストライキを狙った古田の前にまさかの“目をつむっても打てる”小笠原の出現だったが、 次なる目標、「盗塁刺殺ストライキ」という大きな行動の前に、来週は キヨハラという巨大な壁 が立ちはだかる!!
 古田さん、頑張って!!


※当サイトは古田選手の出塁ストライキ、および盗塁刺殺ストライキを支持します。


(ムーンライト記者)