12月2日(火)

岩瀬、くろーざーを志願する。


 「来季は先発をやりたいです!」「もう中継ぎはいやです!」 と言い続けてきた岩瀬が、なんと自ら 「(クローザーは)僕しかいないでしょう」 と堂々の“くろーざー宣言”をブチ挙げた。

 このオフは大塚が 「一年経ったら、自由にポスティング移籍していい」という児玉の口約束を盾に取り、 自分の義務も果たさないまま権利だけ主張して、本当にポスティングで出ていってしまった 事から、鈴木タカマサ世話人頭が「来季は落合・岩瀬で抑えを回す」と “2人クローザー制”を宣言していたが、 それに対し落合英二がマスコミの取材に 「抑え?岩瀬じゃないですか。まあ、やれと言われれば準備はしますが…」 とタカマサ発言に不満を漏らし、早くも タカマサと投手陣の歯車のかみ合わなさ が懸念されていた矢先だった。

厳しいことをサラリと言う栗田さん


 この日、東海ラジオ主催の宴に出席した岩瀬は、 「最優秀中継ぎ賞ではなく、最優秀救援賞を獲りたい」と、 今年は名古屋一家内部のゴタゴタのでせいでタイトルを高津ごときが獲ってしまい、 一気に商品価値が下がった 感のある「最優秀救援賞」の威厳を取り戻すとともに、 救援のタイトルさえ獲っておけば 高津や大塚ごときにもメジャーからのオファーが来る という“ブランド効果”に気付いた様子。

メジャーの敷居が年々下がることに衝撃を受ける人々。


 「やるなら一本でやらせてほしいんです。ダブルストッパーとかではなく、 ストッパーとしてマウンドに上げるなら、最後まで投げさせてほしい」

 と、岩瀬にしては珍しく「チームよりも個人の数字」にどん欲な姿勢を見せた。
 というのも去年、山田親分から 「来季は先発をさせるから、もう1年だけ中継ぎをやってくれ」 と約束されながら、 元締め交代のゴタゴタでうやむやにされてしまった 経緯がある上に、さらに 同じく口約束でポスティングを裏取引していた大塚が、 当事者の児玉が辞めたにも関わらず約束だけはきっちり果たした ことで、ようやく 自分が騙されていたことに気付いた ようだ。

中途半端な使い方で、今までより一層岩瀬に負担をかけようとするベンチを危ぶむ谷村部長

 このまま一家にいて潰されるよりは、
 目に見える数字を残して大陸へ脱出
 という道を選んだ岩瀬の判断は、賢明といえる。

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