11月9日(日)

川相・筒井、てすとに合格する。


 「どうしても名古屋一家に入りたいという人には、誰にでも門戸を開放する。 ただし秋季きゃんぷの初日(11/6)から参加し、自分にはこれが出来るというのを見せてほしい」(落合親分)

 と、 合同トライアウト(11/6)とブッキングする日程 を敢えて組み、まさに 「どうしても」「名古屋一家に」入りたい人のみ、 背水の陣で挑ませた入団テスト。

 ぶっちゃけた話、 受ければ誰でも合格させると言ってるようなものだ。 落合親分が望むものは、「どうしても名古屋一家で」という“やる気”と、 “たった一つ秀でたもの”のわずか二つの条件。 そもそも“秀でたもの”のない選手が、現役続行を希望するわけがないし、 “やる気”の方は、トライアウトを蹴って沖縄に来た時点で、「一次テスト合格」なのである。

 それでも、沖縄に来たのは2名しかいなかった。 (ちなみに、当日広島球場で行われたトライアウトには、32名が参加している)

テスト参加者・たった2名に驚愕する栗田さん。


 はからずも 「名古屋一家に行くくらいだったら、トライアウトで台湾か韓国にスカウトされた方がマシ」 と考える選手が32名もいたわけだ。 (トライアウトは2回あるので、第一回は名古屋一家のテストのために敬遠して、 第2回のトライアウトに参加するという方法もあったはずだ)

 ここ2、3年の名古屋一家幹部と仕置人連中のゴタゴタは、みんなが知っている。 「ここに入っても、幸せにはなれない」ことを誰もが感じているのだ。

球団の不誠実を憂う正一の父。


 そういう意味で、それでも「名古屋一家に入りたい!」と言ってくれた、 川相・筒井の両名には、ありがたくて涙が出る。
 名古屋一家に入りたい、と言ってくれてありがとう。
 テストを受けてくれて、ありがとう。

 一芸入試。
 川相は守備練習で遊撃・森岡にすろーいんぐを指導するなど 「俺は(体は動かないKEDO) 若手の指導ができるゼ!」 とアッピール、 筒井はフリーバッティングに登板し、145キロの速球を披露、 (スタミナ勝負なら負けるKEDO)直球勝負なら負けはしない!」 とそれぞれ“一芸”を見せ、両名の合格が決定、 名古屋一家の盃を受けることが決まった。

 川相には現役生活で培った経験と技術、 そして日本一を何度も経験した読売一家の戦術的ノウハウを、 筒井には先輩・紀藤とともに、 広島藩の藩士のみが持つ「武士道は、死ぬことと見つけたり」の精神を、 名古屋一家のフヌケ連中どもに注入してほしい。

 君達に抱くのは、期待だけだ。名古屋一家をよろしく頼む。

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