世界に散らばる十二の書を収集せよ!

 「オレ流」とは何であるか?

 名古屋一家の元締めに落合親分が就任して以来、各かわら版では 「これぞオレ流!」「さすがオレ流!」 と報道され続けている。 しかし、その「オレ流」というものの定義は、明らかにされていない。

 落合親分が「きゃんぷでは1・2軍を区別しない」といえば

 「さすがオレ流!」

 「休みたいやつは休ませる」といえば

 「これぞオレ流!」

 「今日はいい天気だね」といえば

 「まさにオレ流!」

 と持ち上げる(?)状態で、 いったい何をもって「オレ流」と言っているのか、 読者のほとんどがわかってない(おそらく書いてる記者もわかっていない)のが現状だ。

 いったい、「オレ流」とは何なのか?
 その鍵は、全世界に散らばった伝説の「十二の書」にある、と私は踏んでいる。

 伝説の「十二の書」。 その多くは、絶版、廃版、出版社の倒産の憂き目に逢い、 かろうじて現存してるものも、売り上げが見込めないため山下書店にすら置いてない幻の奇書である。
 現在、我が書庫にあるのは、そのうちのわずか2冊のみ。

栗田さんがそんなこと言うなんて!!

 私は、書を探す旅に出よう。
 元締めの考えを知るため、十二の書を探す旅に出よう。
 そして、十二の書が集まり、すべてが紐解かれたとき、 「オレ流」の謎が、明らかになるのだ!


1 落合博満の超野球学〈1〉バッティングの理屈 落合 博満 (2003/05)
2 コーチング―言葉と信念の魔術 落合 博満 (2001/09)
3 落合にきけ! 落合 博満 (2000/03)
4 プロフェッショナル 落合 博満 (1999/12)
5 野球人 落合 博満 (1998/12)
6 不敗人生―43歳からの挑戦 落合 博満, 鈴木 洋史 (1997/02)
7 激闘と挑戦―巨人軍・落合博満が闘った奇蹟の136試合 落合 博満, 鈴木 洋史 (1995/06)
8 勝負の方程式 落合 博満 (1994/06)
9 なんと言われようとオレ流さ 落合 博満 (1986/04)
10 流汗悟道 鈴木孝政 (1995)
11 暁に向かって―あすなろの詩(うた) 宇野 勝 (1990/10)
12 ヘディング男のハチャメチャ人生 宇野 勝 (1985)




 『死海文書』(しかい・もんじょ)、と呼ばれる書物がある。
 簡単にいえば、「聖書の原本」とも言われるもので、 20世紀中旬に死海付近で発見された、キリストがブイブイ言わせていた前後の、 世の中の様子を記した古文書である。

 さて、一般に「聖書」と言うが、聖書には「旧約聖書」と「新約聖書」があるのはご存知だろう。 細かい部分をはしょってものすごく簡単に言えば、「旧約聖書」はキリスト誕生以前の物語であり、 「新約聖書」は、キリスト誕生後の話である。 (キリストと、旧約聖書と、新約聖書の関係については、語り始めると長くなるので省略する)

 さて現在、世間一般に広まってる聖書、すなわち「新約聖書」は、これまで何度かの改版を繰り返してきた。 改版の理由は、「教会の都合のいいようにキリストの話を作り変えた」からである。 教会は、自分たちの教えに不都合なことは、全て隠蔽し、話を作り替え、現在の「聖書」があるのである。

 そんな宗教界に、20世紀中旬、ひとつの「事件」がおきた。

 『死海文書』の発見である。

 『死海文書』はいわば「聖書の原本」、教会が自分の都合のいいように改版する以前の、 教会の利害関係に左右されない本当の「教え」が記載されていたのである。

 バチカンは当然のように、これを隠蔽した。
 『死海文書』は教会にとってタブーの存在。 「検閲前のエロビデオ」のようなもので、 その内容が公表されれば、これまでのキリスト教の教えがひっくり返るといわれている「禁断の書」なのだ。 (現在「死海文書」は、バチカンの検閲を通ったものだけが博物館で公開され、 発見から半世紀たった今でも、その全内容は公開されていない)

 それは、今まで教会の教えを信じて疑わなかった信者にとってのパンドラズ・ボックス。 開けてはならない「禁断の書」なのである。


 以上の理由で、上記リストから 落合信子『悪妻は夫を伸ばす』は除外している。


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