井上、ゴルフ王に!!

 ゴルフなんてやってる場合ではない井上が、 己れの立場もわきまえず「昇竜会ゴルフコンペ」に出場、 14年目にして初Vを果たした。ネット69.8(イン54、アウト47、グロス101)。

    用語解説… ゴルフはプロの公式試合でない限り、通常は“ハンデ戦”で行われる。 グロスは「実際のスコア」、ネットは(グロス)-(ハンデ)の数字。 つまり、井上のハンデは31.2 ということだ。最終順位はグロスではなく、ネットの数字で競われる。

この国では、ハンデのある子は不幸なんです。

高ハンデにも、開き直る井上。

 「優勝を狙う気持ちはあったが、101打ったときには、2度とこのコースには来ないと誓った」 と笑いを誘ったが、優勝にはご満悦。 「これを機に、来年は自分にとって、きっといい風が吹くと思います」と締めくくった。

    状況解説…どのへんが「笑いを誘う」のかというと、 ゴルフの通常のパースコアは、 アウト(前半9ホール)とイン(後半9ホール)合わせて一般的に72。 グロス101ということは、いわゆる「29オーバー」という事で、 ゴルフの上手な人が多いプロ野球の世界ではヘタクソ・ど素人の部類なのだが、 そのヘタクソ一樹が 「(これはオレの腕が悪いのではなく、コースが悪いのだ、と思い) 2度とこのコースには来ないと誓った」というジョークである。

そんな、泣きながら怒らなくても…。

      この程度で「笑いを誘える」 事からも分かるように、ゴルフをやる人間の“笑いのレベル”は極端に低い (*1)。 皆さんも、自分の笑いのレベルを下げたくないなら、 ゴルフだけはしない事だ。
(*1)… 別に中日の選手のみならず、一般的にも言えることである。 理由は推測だが、おそらく、ゴルフは上司や顧客と回る場合が多い。 そのため、クソつまらんギャグにも笑って話を合わせる「接待笑い」の悪いクセがついてしまうのだろう。 飲み会でも、「ゴルフが趣味」という人間の話はたいてい、つまらない。


 何にしても、このニュースを聞いた全国の井上ファンはホッと胸を撫で下ろしたことだろう。 何故なら、ハンデが31.2もあるという事は、 井上はゴルフに染まってないという事を意味する。 (通常、サラリーマンのお父さんが目指す「最初の目標」がスコア100、 すなわちハンデ28である。 井上はプロ野球選手のくせに、 ゴルフの腕前は、ちょっとやり込んだサラリーマン以下という事だ)

 ただでさえ「寒いギャグ」をウリにしている井上が、 ゴルフなんかにはまって寒いギャグをさらに温度低下させてしまっては、 それはもうギャグではなく、ただの「言ってることがおかしな人」になってしまう。 井上を第二の新庄にしてはいけない。


- 崖っぷちの一樹 -