第七十九殺
10%の底上げ

10月11日(月) ×横浜−中日○



あれから、何年経ったろう。

いや、それほど昔の話ではない。

振り返れば、ほんの2年か3年前の話なのだ。


ポロポロ・ブラザース


あのとき、世界中の誰が信じただろう。

ほんのわずか数年後に、名古屋一家が

リーグ最少失策記録

を塗り替えるなどとは----。


☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆



 この日、対横浜を終えた名古屋一家は、今シーズンの138試合を消化、 2004年セ・リーグの全日程を終了した!


  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
名古屋 1 7 0 1 0 0 0 0 1 10
横浜 0 0 0 0 0 0 2 0 0 2


名古屋一家、リーグ全日程終了!
79勝56敗3分、セリーグ優勝で日本シリーズに進出!


 名古屋一家のシーズン通算45失策は、 2000年にヤクルトが記録したシーズン最少失策「46」を塗り替えるセリーグ歴代1位! 落合親分が元締め就任時に宣言した“守りの仕置き”を、 各仕置き人のそれぞれが貫き、偉大な記録を打ち立てたのである!


落合親分  45はただの数字。ウチの二遊間はメジャーでも通用する。
 最初からそう言ってるでしょ。
 
中日スコアラー  しかし元締め、今回は井端・荒木より、 立浪の働き
 大きかったようです。
 
落合親分  立浪? 何で??
 
中日スコアラー  これを見てください。45個のエラーの内訳です。


失策数 失策した仕置人
立浪
荒木
井端
渡邊、森野、オチョワ
幕田、平井、谷繁、川相、ドミンゴ
柳沢、福留、大西、善村、
井上、リナレス、バルガス、平松


落合親分  うーむ、本当だ…。
 あの立浪が、失策たったの8個
 だなんて…。
 驚くべき成長だ…!!
 
中日スコアラー  “荒木より2個しか多くない”って考えたら、
 ものスゴイことです!
 
落合親分  去年まではどんな感じだったんだ?


【 名手・立浪、三十路を超えてからの年度別失策数 】

年度 名前 失策数 備考
1999年 立浪 チーム3位。※1位は福留の「19」。
2000年 立浪 チーム4位。※1位は福留の「14」。
2001年 立浪 チーム1位。
2002年 立浪 11 チーム1位、リーグ4位。
2003年 立浪 15 チーム1位、リーグ2位。※ゴールデングラブ賞受賞
2004年 立浪 チーム1位。


中日スコアラー  15個→8個ですから、半減です!!
 
落合親分  4年連続で失策数チーム1位という現実はともかく、
 素晴らしい進歩だな。
 まるで
 三十代前半の頃に若返ったような活躍
 じゃないか。
 
落合親分  よし。シーズンも終わったところで、
 各仕置人の「10%の底上げ」の調査報告を頼む。
 
中日スコアラー  はい!


【 レギュラー野手の2003→2004年の底上げ状況 】

選手 部門 2003年 2004年
荒木 盗塁 16 39
打率 .237 .292
井端 盗塁 5 21
打率 .267 .302
守備率 ? 【遊撃手部門】 リーグ1位(0.994)
立浪 失策 15 8
打率 .280 .308
盗塁 2 (34歳) 5 (35歳)
オチョワ 打点 65 89
渡邊 守備率 【一塁手部門】 リーグ1位(0.9972)
井上 打点 5 30
本塁打 2 11
英智 試合数 61 107
守備率 【外野手部門】リーグ1位(1.00)
谷繁 捕逸 リーグ3位 ( 7 ) リーグ1位 ( 9 )

(「守備率」「捕逸」は全チーム日程を消化してないため、10/11終了時点での暫定順位)


落合親分  よしよし。
 みんな、それぞれの得意分野において一芸を伸ばしてるな。

 もしレギュラーの中に「一つの底上げもしてない」仕置人が一人でもいたら、
 スタッフ全員の責任問題だからな。
 全員合格でよかったよ。
 
中日スコアラー  (気づきませんように…。気づきませんように…)


【 谷繁の2003→2004年の底上げ状況 】

年度 名前 打率 本塁打 打点 盗塁 チーム防御率
2003 谷繁 .264 18 69 3 3.80
2004 谷繁 .260 18 68 1 3.86




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