第七十五殺

ピッチャー・オレ

9月26日(日) ●横浜−中日○




 試合前の両軍の先発ピッチャー発表。
 誰もが耳を疑った。


ハマスタ:「名古屋一家、先発投手…」

ハマスタ:「落合」


なんで?


なんで落合?


マウンドに立つ落合親分

↑ファンの頭の中


山下監督  ま、まさかこんな奇襲を仕掛けて来るとは…。
 落合親分が先発とは…。
 これは読めなかった!!


 落合英二の先発など頭の片隅にもなかったベイ軍団は、その腹のでっぷり具合からも完全に “先発・落合博満”と誤認識、

 「落合親分の球なんて初めてだ!球種が全く分からないよう!」

 と、5回までゼロを重ねたのである。


  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
名古屋 0 0 0 0 2         2
横浜 0 0 0 0 0         0


 しかし!!
 山下親分が、落合(英二)が5回を投げ切ったところで、異変に気づいた!!!


山下監督  ちょっと待て!!
 今、マウンド上にいるのが落合親分として…
 じゃあ、今ベンチに座ってサインを出してるのは誰だ?
 
落合親分  (ベンチにて)
 おーい、森コーチ。
 次、平井行くから、ブルペンに電話しといて。
 
山下監督  まさか…!?
 …いや、そうとしか考えられない…。
 マウンド上と、ベンチに、同時に二人の落合親分が存在する
 なんてあり得ない…!!
 
山下監督  いったい
 ベンチにいる方
 は何者なんだ!?


 などと、山下親分が思い悩んでる間に名古屋一家は平井→岡本→岩瀬と磐石のリレー、 先発を1枚も使わず2−0、完封勝利で逃げ切ったのであった。


  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
名古屋 0 0 0 0 2 0 0 0 0 2
横浜 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0



☆   ☆   ☆   ☆   ☆



落合親分  …予想外に英二が頑張ってくれたな。
 当初、先発を予定していた
 ドミンゴと平松がジャンケンであいこ
 だった時はどうしようかと思ったが…。




名古屋一家、優勝マジック「3」!!





- 新・必殺それペナ稼業! -