第七十一殺

長峰vs山井、名勝負伝説

9月12日(日) ○中日−広島●


頂上対決・1

頂上対決・2

頂上対決・3


落合親分  よしっ。今日の先発は山井な。


泣くな、長峰

長峰…中継ぎ待機…



 この日、ローテーションの谷間で先発がいなかった名古屋一家は、山井と長峰で
 ジャンケン対決
 をさせ、勝った山井を先発に指名した!!


山井、プロ初完封!


  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
広島 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
名古屋 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2


泣くな、長峰

長峰…出番なし…!



落合親分  いつも言うことは一緒。
 山井が練習で積み重ねてきたもの、それを見せてくれた。
 ジャンケンで勝ったツキ? そんなんじゃない。
 こういう日のために、選手は毎日歯をくいしばって練習してるんだ。
 自分のやるべきことをやった、成果だよ。
 
スコアラー  元締め!大変です!
 長峰が書置きを残していなくなりました!!
 
落合親分  何だと?
 …その書置きを、見せてみろ。


 自分に何が足りないか分かりました。
 ジャンケン修行の旅に出ます。
 毎日歯をくいしばり、練習に練習を積み重ね、
 必ず強くなって帰ってきます!!

-- 長峰 --


落合親分  いや…長峰…そういう意味じゃ…



☆   ☆   ☆   ☆   ☆



 翌日。一部スポーツ紙が 「山本親分、解任」 を電撃スクープ!


浩二、電撃解任!


 しかし、その日のうちに広島一家は「山本親分、来季続投」を発表、 一部スポーツ紙のスクープは幻に終わった。


落合親分  おお、山本親分。
 大変だったみたいだね、いろいろ。
 
山本監督  大変なんてもんじゃないよ、落合親分。
 「ジャンケンで決めたピッチャーに負けるような
  監督はクビにしろ!」
 って抗議電話が事務所に殺到したみたいで…。
 それでオーナーに呼ばれて…
 
山本監督  三村ヘッドと二人で呼ばれてね。オーナーが
 「このままではファンが納得しない。続投か解任か、
 来季の監督はどちらがやるのか、誰もが納得いく形で決めよう」
 って仰ってねえ。
 
落合親分  ふうん。
 で、どうやって決めたの?
 
山本監督  うん、三村君とボクでジャンケンしてね。
 ボクが勝った。
 
落合親分  ……あ、そう。



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