第五十八殺


 8月4日付けトーチュウの5面を見た瞬間、 通勤中のお父さんも電車の中で「オヤッ?」と思ったに違いない。
 奇妙な違和感
 それが何かは分からない。が「あれ?何かが…」とぼんやり違和感を感じるのだ。
 場面は読売−ヤクルト、12−3で読売が勝った試合での4回途中、 背番号19の選手 がバッターランナーとして出たところの写真である。


体育座りするウエ兄ィ

↑妙に違和感を感じる写真。何かおかしい?


 さて、この写真を記憶の隅に留めておいて、この日の仕置き結果に移ろう。



仕置きの中にも礼儀あり

8月18日(水) ○中日−阪神●


 先発は前の試合で工藤(←バカボンのパパと同い年)と “ベテラン世代交代”を行った山本昌。
 3回の攻撃、4−0とリードした場面で1死一二塁、 ここで打席に立った打撃職人・山本昌は炎の内野安打で満塁とし、 続く荒木のタイムリーで、阪神先発・藪をKOした!

 阪神・岡田親分がピッチャーの交代を告げる。
 そのとき!
 ナゴヤドームにいた観客は、 二塁ベース付近を見て驚愕 した!!!


体育座りする山本昌

「や、山本さんが座ってはる!!」



 しかし、不思議に違和感はない。

 以前に見た体育座りは何かしらの違和感があったのに…この違いは一体…?



体育座り比較


落合親分  ……。
 
落合親分  ベース?


体育座り比較

ああっ!これかぁ!!


 山本昌がベースから離れて体育座りしているのに対し、 この19番の選手は、ベース上にどすんと尻もちをついてるのだ!!


山本昌  ?
 ベースは神聖なものだからね。
 座布団代わりには出来ないよ。
 プロ野球選手は、みんなそうなんじゃないの?


体育座りするウエ兄ィ


 そう!ベースは神聖なものである!
 野球というスポーツは、ベースを奪い、盗み、4つのベースを得てやっと1点になる。
 守備陣は全員一丸となって必死にべースを守る。
 互いにベースを守り、奪い合う、男たちの戦場。
 野球は英語で“base ball”なのである!

 その、神聖なベースをまさか!
 ケツに敷いてる選手がいるなんて!!!

 神聖なベースに変なニオイがついたらどうするんだ!!


座布団を取り上げられるオレンジ

座布団を取り上げられるオレンジ色の人↑


  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
阪神 0 0 0 2 0 2 0 1 0 5
名古屋 0 1 4 0 0 1 2 2 x 10


 もちろん、こんなに礼儀正しい山本昌が負けるわけがない。
 今日もきっちり阪神相手に仕置きを完遂、 “礼に始まり礼に終わる仕置人”として、 自身3年振りの2ケタ仕置き、今季10仕置目を挙げたのだった!


岡田監督  ウチ、関係ないやないか!



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